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最新パーツ性能チェック ― 第261回

アプリ起動がとにかく速い!

Kingston製SSD「KC2000」レビュー、96層3D TLC NANDでリード3200MB/s超え

2019年06月28日 11時00分更新

文● 加藤勝明(KTU) 編集●ジサトライッペイ

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発熱はヒートシンクが欲しくなる……?

 最後に、KC2000の温度をチェックしてみよう。高速なNVMe SSDはほぼ例外なく発熱がネックになりやすいからだ。最新マザーボードだとそれを見越して大型ヒートシンクが付属することも多いが、今回は何もつけずに裸で運用した場合にどの程度熱くなるのかを検証した。また、熱くなった時に書き込み性能がどこまで低下するのか見所だ。

 ここでの検証は「TxBENCH」を使い、100GBのテストデータでシーケンシャルライトを10分間実施。その時の温度や書き込み速度の推移を「HWiNFO」で追跡した。なお、室温は24℃である。

「TxBENCH」におけるテストのセットアップ。QDは32とした。
KC2000の温度(右軸)と書き込み速度(左軸)の推移。

 グラフの横軸は時間でプロットしている。アイドル時は35~37℃だが、最終的には70℃あたりで頭打ち。つまり、サーマルスロットリングがかかるようだ。書き込み速度は終始上へ下へと変化しているが、70℃をヒットしたあたりから下限が1000MB/sあたりまで落ち込むようになった。KC2000でサーマルスロットリングが発生した時のワーストな書き込み速度は1000MB/s程度、と推測できる。

 ちなみに同じ100GBデータを書き込んだ時の速度推移を「HD Tune Pro」でもとってみたが、こちらは多少の上下はあるものの2000MB/s付近で安定している。ベンチマークを行なうツールによって傾向が異なるため、実際ユーザーがWindows上で体感できるパフォーマンスは上のグラフの推移通りとは言えない点に注意したい。

「HD Tune Pro」で100GBのデータを読み書きした時のパフォーマンス。巨大データを書き込むとSLCキャッシュが切れて性能激減、という状況は心配する必要はないようだ。

まとめ:動画や多量の写真編集など、重い作業をする人にオススメ

 SSDの価格下落が進み、かなり気楽に大容量モデルが入手できるようになってきた。QLCは容量単価という点では期待の星と言えるが、大事なデータを保管するには出回り始めたばかりでまだ成功事例が足りない。かけがえのない動画や写真を長期間保管かつ高速運用することを考えたら、TLCが現状におけるベスト・プラクティスな選択と言えるだろう。

 KC2000はベストとは言わないまでも良好な読み書き性能を備えているため、これからPCを組みたい、あるいは今運用しているPCのストレージを強化したい人にとってはオススメできる選択だ。M.2なのでNVMe M.2対応のスロットさえあれば簡単に装着できる。SATAドライブから乗り換えるなら、OSやアプリの起動時間、データのコピー速度が軽快になることを実感できるはずだ。

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