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最新パーツ性能チェック ― 第260回

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「ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズ」ベンチマークを現行グラボ15本で大検証

2019年06月01日 10時00分更新

文● 加藤勝明(KTU) 編集●ジサトライッペイ

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ベンチマークの見どころは3番目のシーンにあり

 いきなり結果を見る前に、新しくなったFF14ベンチのポイントを見ておきたい。漆黒のヴィランズベンチとひとつ前の紅蓮のリベレーターベンチを同じハード、同じ画質設定で実行させると若干の差は出るがスコアーはほぼ同じようなものにになる。描画エンジンはこれまでとほとんど変わっておらず、単純に重さは据え置きでシーンを置き換えたようなものと考えてよいだろう。

漆黒と紅蓮のベンチを同条件で回してみたところ、若干差はあれど似たようなスコアーになった。グラフィックエンジンそのものには大きな改変は入っていないようだ。なお、APIは引き続きDirectX 11となる。

 漆黒のヴィランズベンチはVSyncまわりの設定はないので、ドライバーや外部ツールで設定しないかぎり、ベンチマーク中は描画できるかぎり描画するよう動作する。そのため、CPUの占有率もフレームレートが上がるほどに高くなる。紅蓮のリベレーターベンチではメモリークロックがスコアーアップに効くことが知られているが、今回の漆黒のヴィランズベンチでもその傾向は変わらない。メインメモリーのクロックを上げてメモリー帯域を上げれば、GPUへより効率的にデータを転送することができ、結果的に高フレームレートに繋がる、ということだ。

 スコアーの算出方法については明らかにされていないが、フレームレート(あるいはフレームタイム)を基準に算出しているようだ。例えば、60fps制限にして回し、全シーンを60fpsで描ききることができた場合、8640スコアー近辺となる。もちろん、フレームレートに微妙な誤差が出る時があるのでスコアーも微妙に上下するが、スコアーは平均フレームレートのおおよそ144倍となる。画質を上げても下げても最初から最後まで60fps固定ならほぼ同じようなスコアーになるし、フレームレートを30fps固定にすると、その約144倍の4320スコアーに近いものになる。

 これをもとにベンチマーク終了後に提示される“快適度”を考えてみると、FF14のベンチマークはおおよそ30fps程度出れば“快適”と判定しているようだ。

漆黒のヴィランズベンチのダウンロードページより抜粋。“快適”判定が出るのは平均30fps程度と考えて良いだろう。この判定条件は「新生エオルゼア」の頃から変わっていない。

 この考え方でいくと144fpsキープなら20736スコアーということになるが、実際はそうならない。描画エンジンの特性からか、漆黒のヴィランズベンチではフレームレートが一気に下る“チョークポイント”が2箇所ほどあるからだ。

 FF14ベンチでは終了時にレポートを出力すると、ベンチマーク中の平均フレームレートを確認できるが、漆黒のヴィランズからは最低フレームレートも表示されるようになった。今回はシングルGPU環境のみの検証だったが、超々ハイエンドGPU(TITTAN RTX)でも最低フレームレートはフルHD時で63~66fpsと厳しいものだった。

スコアー計測が終わって「レポート出力」を押すと結果がテキストファイルで出力される。今回の漆黒のヴィランズベンチから、テスト中の平均フレームレートに加え、最低フレームレートも表示されるようになった。

 漆黒のヴィランズベンチでのチョークポイントはおおよそ2箇所。まずはベンチを始めて20秒くらい、黒い鎧をまとったキャラが大剣を振り回してエフェクトがボッと出現するシーン。そして、複数のモンスター対多人数の戦闘を描く3番目のシーン開始から、モンスターが津波のような技を繰り出すところだ。

 この2箇所以外の部分はそれほど重くない。1箇所目はメモリーやGPU側のメモリーバスなどがボトルネックになっている感じなので、ここのフレームレートを持ち上げるのはかなり難しそうだ。2箇所目のシーン3の戦闘シーンのフレームレートを見ながら画質を調整するのが良いのかもしれない。

漆黒のヴィランズベンチの重いシーンはこの2箇所。前者は剣を振り抜いた一瞬で終わるが、後者はこのあと津波が来るまで重いシーンが続く。
フルHD&最高品質、Core i9-9900K+TITAN RTX環境で漆黒のヴィランズベンチを回した時のフレームタイムを「OCAT」で追跡してみた。かなり大雑把にはなるが、赤い部分はタイトルやローディング画面になる。注目してほしいのは、赤い矢印の部分でフレームタイムが著しく長くなっているところ。つまり、この部分のフレームレートは下がっているということになる。シーン2から4までが快適に表示できれば、実用的な性能であると考えられるだろう。

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