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石川温のPCスマホニュース解説 第40回

最も悪影響を受けるのはユーザーだ:

ファーウェイ騒動 日本に悪影響も

2019年05月25日 09時00分更新

文● 石川温

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●「HUAWEI P30」普通に買えたが

 「セキュリティアップデートは継続し、アフターサービスに影響しません。安心してご購入、ご利用ください」

 同社のデバイス部門、日本・韓国リージョンプレジデントの呉波氏はあらためて、製品に対するセキュリティアップデートやアフターサービスについて言及。消費者に安心してファーウェイ製品を使ってほしいとアピールした。

 しかし、その翌日、事態は急変する。

 KDDIとソフトバンクが24日発売予定のHUAWEI P30 liteの販売延期を発表したのだ。これに続く形でNTTドコモも「今夏発売予定」になっていたHUAWEI P30 Proの予約受付を停止した。確かにいずれもファーウェイの製品ではあるが、「キャリアの商品」という扱いとなるため、販売に関してキャリアが責任を負う部分も出てくる。キャリアとしては「本当に今後も継続的にアップデートが提供されるか」という確証が得られないため「いったんは様子見」として発売延期を決断したようだ。

 さらに本来であれば「SIMフリー」で、メーカーが責任を負うはずのMVNO向け製品も、MVNOが相次いで販売延期を発表した。

 そして、HUAWEI P30、HUAWEI P30 liteの発売日である5月24日。

 ビックカメラやヨドバシカメラなどの家電量販店では通常通り、HUAWEI P30とHUAWEI P30 liteが店頭に並んだ。ネット通販購入者には「本当に購入するのか」という確認のメールが送信されたようだが、購入を希望する返信を送れば発売日にはきちんと届いたようだ。

 筆者も、5月24日の午前10時前、都内にあるビックカメラに開店前に並び、HUAWEI P30を購入してきた。

 HUAWEI P30の売り場にはグーグル公式アンドロイドツイッターアカウントがつぶやいた「アメリカ政府の要求に従いながら、Google PlayやGoogle Playプロテクトのセキュリティのようなサービスが、既存のファーウェイ端末上で引き続き機能することを保証いたします」という文言が記載された紙が一枚掲示されていたのみで、特に変わった様子はなかった。

 店員さんから「本当に購入します?」と確認されることもなく、通常通りのオペレーションで購入することができた。

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