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クラウドから「エッジ」への動きが加速:Build/de:code 2019レポート第6回

ソニーとマイクロソフトがゲームのクラウドストリーミング領域で提携

ソニーも注目したマイクロソフトの「Game Platform」とは

2019年05月17日 15時00分更新

文● 羽野三千世/TECH.ASCII.jp

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 ソニーとマイクロソフトは2019年5月17日、エンターテイメントプラットフォーム領域でパートナーシップを締結した。ソニーのゲームやコンテンツのストリーミングサービスにMicrosoft Azureを利用するとともに、両社のゲームのストリーミングサービスに活用するAzureベースのソリューションを共同開発する。

 また両社で、世界のコンテンツ制作者コミュニティに向けてより良い開発プラットフォームを提供していくとしている。

ソニー 社長 兼 CEO 吉田憲一郎氏(左)、マイクロソフト CEO サティア・ナデラ氏(右)

XboxだけではないマイクロソフトのGame Stack

 マイクロソフトのゲームサービスといえば「Xbox」が有名だが、それ以外にも、ゲーム開発者向けのサービスを多数提供している。

 同社は2019年3月に、ゲーム開発のためのプラットフォーム、ツール、サービスを統合した「Microsoft Game Stack」を発表。同年5月に開催した開発者イベント「Build 2019」でサティア・ナデラCEOは、Microsoft Game Stackを中心としたゲームプラットフォームを、Microsoft 365、Azure、Dynamics 365/Power Platformと同列の注力プロダクトとして紹介した。

「Build 2019」でサティア・ナデラCEOがゲームプラットフォームを紹介

 Microsoft Game Stackには、Azure、PlayFab、DirectX、Visual Studio、Xbox Live、App Center、Power BI、Havokなどが含まれる。

Microsoft Game Stack

ゲームプラットフォームとしてのAzure

 Azureはコンピューティングやストレージのほかに、機械学習、AI、MR(複合現実)空間アンカーなどゲーム開発にとって重要な様々なクラウドサービスを提供しており、これらのサービスは、マルチプレーヤーゲームサーバーのホスト、プレーヤーデータの保存、DDoS攻撃からのゲームの保護、没入度の高いゲームプレイを創出するAIのトレーニングなどに使われている。

 また、マイクロソフトは2018年に、グローバルに配置されたAzureデータセンターを利用してゲームをストリーミングするプロジェクト「Project xCloud」を発表している。

Project xCloud(クリックで動画再生)

PlayHabとXbox Live

 PlayFabは、マイクロソフトが2018年1月に買収したオンラインゲームのバックエンドサービスであり、マネージドゲーム開発サービス、リアルタイム分析、LiveOps機能を提供する。iOS、Android、PC、Web、Xbox、Sony PlayStation、Nintendo Switchまで、主要なゲームデバイスと、UnityやUnrealなど主要なゲームエンジンをサポートしている。

 Xbox Liveも、Microsoft Game Stackの重要なコンポーネントの1つ。Xbox Liveはゲームへのシングルサインオンを可能にするIDサービスとコミュニティサービスを提供する。Xbox LiveのコミュニティをiOSとAndroidデバイスに展開するSDKが提供されており、モバイル開発者はXbox Liveを介して世界6300万人のゲーマーにアクセスできるようになるとしている。

Xbox Liveのユーザーは6300万人(Build 2019より)

その他のMicrosoft Game Stackコンポーネント

 Microsoft Game Stackには、そのほかにも、プレーヤーのゲームの記録やゲーム提供者側のゲームデータを可視化するPower BIや、モバイルゲームのCI/CD基盤Visual Studio App Center、2015年にインテルから買収したゲームエンジンHavokなどが含まれる。

 これらのコンポーネントとPlayHabの統合が進行しており、例えば、App CenterのクラッシュログデータをPlayHabに接続してプレーヤー単位でゲームの問題に対処できるようになったほか、PlayHabのVisual Studio Code用のプラグインが提供されてクラウドスクリプトの編集と更新が簡単になった、などの拡張が行われている。

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