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松村太郎の「アップル時評」ニュース解説・戦略分析第38回

WWDC 2019でWatch App Store登場か:

アップルがApple WatchをAndroid対応させる可能性

2019年05月14日 09時00分更新

文● 松村太郎 @taromatsumura

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●Apple Watchの現在

 Apple Watchは38mm、42mmの有機ELスクリーンを持つ「iPhone専用の」スマートウォッチとして登場し、世界の腕時計ブランドの中で最も大きな売上高を上げる「時計ブランド」になりました。この意味は、スマホ業界としても、時計業界としても、深く考えさせられます。

 というのも、ロジカルに考えれば、グーグルがAndroidスマートフォンと深く連携するスマートウォッチOS「Wear OS」を用意しており、こちらの方がうまくいくのではないか、考えられたからです。

 Android Wearは世界の85%のシェアを占めるAndroidスマートフォンが前提となっており、しかもiPhoneともペアリングして利用できます。スマートフォンと同様、世界中の様々なメーカーが開発に取り組んでおり、そこにはフォッシルやタグ・ホイヤーといった人気のある時計ブランドも含まれていました。

 しかしフタを開けてみるとApple Watchがトップを取り、市場を牽引する存在となりました。IDCによると、2018年にApple Watchは4620万台を販売し、26.8%のシェアを獲得しています

 アップルのウェアラブル部門は前年同期比50%増を維持しており、その原動力はAirPodsとともにApple Watchの存在が大きくなっています。iPhoneユーザーが比較的購買力を維持していること、そうした人たちが日々を健康的に過ごそうというテーマに反応したことは、マーケティング上の勝利だったと思います。

 デザイン面で考えると、旧来の腕時計のような円の文字盤を頑なに採用しない点もまた重要だったと考えられます。

 実際、現在のデザインは文字盤をやや拡大させた第二世代に移行しましたが、それでも角を落としたやや縦が長い四角形の文字盤を堅持しています。

 非常に乱暴に言えば「ジョナサン・アイブとマーク・ニューソンが関わったからあの形になった」というほど、彼ららしいデザインですが、アイブ氏は2015年にThe New Yorkerのインタビューで「スマートウォッチをラウンドフェイスにする意味はない」と語っています

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