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松村太郎の「西海岸から見る"it"トレンド」第257回

10連休に試したい、ゆるやかなデジタルデトックス

2019年04月26日 09時00分更新

文● 松村太郎(@taromatsumura) 編集● ASCII編集部

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 10連休のご予定、すでに立てていますか?

 筆者のように個人で仕事をしていると、あまり自分の都合で4月に“新生活”を迎えることは少ないのですが、今年は米国からの帰国後に3ヵ月の準備期間を経て、この4月が新生活の初月という経験をしました。新しいことは新鮮で楽しい! ばかりではなく、割とへとへとになりながら生活のペースをつかもうと努力するというのが実際のところです。

 そんな状況もあって、10連休は少しゆっくり休めるということが、4月中旬からの“糧”になっていました。10連休、どこかレジャーに出かけようとか、そういう勢いがない自分になんとも残念さが滲みます。というか、10連休にどこかに出かけようという人はすでに1年前から動いていて、どこも予約で一杯という状況だそうですが。

 そんな10連休、まとまった時間があるので、何か普段の習慣を変えるにもピッタリかもしれません。そこで、取り組んでみたいのが、前向きな「デジタルデトックス」です。

まずはスマホを使っている時間を計測可能にする

 2018年1月にAppleに出された株主からの公開書簡において、「子供達がスクリーンに集中しすぎていて、健全な成長が阻害されている」との米国の教職員の現場の声を背景に、「世界一の時価総額(当時)を誇るAppleが率先して、是正措置を取るべき」との意見が出されました。

 Appleはこれを無視するどころか逆手にとって、iOSに「スクリーンタイム」という機能をつけました。ユーザーがどれだけの時間画面を見ているのか、アプリごとに統計をとって、それを確認できるようにしたのです。そして毎週、この1週間は前の週よりどれだけスクリーンタイムが増えた、減った、という統計が確認できるようになりました。

iOSの新機能である「スクリーンタイム」では、アプリの利用時間などを個別に記録した上で、使用時間の制限などを家族のiPhoneも含めて設定できます

 特定のアプリがスクリーンタイム増加の原因になっているかがわかれば、そのアプリの1日あたりの表示時間を制限することができます。Appleのデモでは、FacebookやInstagramなどがその規制対象の例となっていて、ある種のメッセージ性を感じざるを得ません。

 しかしこの画面を見ている時間の集計機能を先に示したのは、AppleではなくGoogleでした。最新バージョンのAndroid 9にDigital Wellbeingという機能を用意し、スマホ中毒を防止する機能を提供しています。

 iOS 12、Android 9にアップグレードしている人は、ぜひ自分のスクリーンタイムをチェックして見てください。自分が持っているデバイスをすべてをiOS 12にアップグレードしていれば、複数持っているデバイス合計のスクリーンタイム、デバイスごとのスクリーンタイムを確認することができます。

 スマートフォンで、NetflixやYouTube、dアニメストアなどを楽しんでいると、どうしても「エンターテインメント」のカテゴリが1日2時間近くになってしまったりしますよね。あるいは、ちょこちょこ見ているだけのはずのTwitterやInstagramも、1日まとめてみると1時間を超えている、と言った気づきも出てきます。

スマホの見過ぎを“悪”と思わなくても良い

 AppleもGoogleも、スマホ利用を定量的に可視化する機能を追加しました。ということは、「多いことはよくないから、これを是正していこう」というメッセージを受け取るべきでしょう。実際、その機能を付与したのも、中毒性が高いFacebookやInstagram、Snapchatのためにスマホの使い過ぎが発生しているのに、自分たちにも責任が及びそう、と考えているAppleやGoogleなりの対処にも見えます。

 確かに画面の見過ぎで視力や姿勢などへの影響が出てくることは避けたいと思う一方で、画面の見過ぎについての反論もあります。

 スマートフォンはすでに、電話、メール、メッセージ、カメラ、ニュース、読書、ビデオ、決済、健康管理といった生活時間のほとんどの瞬間に関与を深めているデバイスです。それを急に止めろというのも酷な話ではないでしょうか。さらに言えば、テレビ、パソコンなど、他のスクリーンを見なくなり、そうしたスクリーンの時間がスマホに集約されていると考えれば、スマホのスクリーンタイムが増加するのも必然と言えます。

 そのため、一概にすべてのスクリーンタイムが悪だ、と思う必要はないと考えています。その一方で、OSの機能を使って、自分が意識していないけれども積み重なっている画面を見ている時間を認識できれば良いということです。

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