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松村太郎の「アップル時評」ニュース解説・戦略分析第36回

背景で面白い動きを見せたファーウェイ:

iPhone 5Gの道筋が立ったアップルとクアルコムの和解

2019年04月24日 09時00分更新

文● 松村太郎 @taromatsumura

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 クアルコムは通信技術の大手企業で、これまでもモバイルの発展を支えてきた企業です。アップルもクアルコムの技術をライセンスし、チップを採用してiPhoneを作ってきました。

 しかし両社の関係が急速に悪化したのは2017年。

 アップルはiPhone全体の価格に対してライセンス料を設定しようとするクアルコムに対して異議を唱えました。思えば、2017年9月にリリースしたのは999ドルのiPhone X。一気に高価格へと押し上げる戦略を採っていたアップルにとって、ライセンス料の高騰を避けたかったという背景も見えます。

 論争としては、「スマートフォンの価値を構成しているのは何か?」という議論でした。

 クアルコムとしては、通信あってのスマートフォンであり、デバイスメーカーはそこに付加価値を作り出すことができているという考え方。アップルとしてはiPhoneの価値はアップルが作り出したという考え方で、折り合いはつきません。

 時を同じくして、世界中で、クアルコムの「ライセンスとチップの抱き合わせ」によるビジネスモデルが批判され、各国の公正取引委員会から制裁を課される事態になっていました。これを追い風にアップルは他のデバイスメーカーを仲間に引き入れつつ、クアルコムに対して訴訟を起こしました。

 アップル優勢かに見えましたが、直近の米国での裁判ではクアルコムの主張が認められ、アップルが知的財産を1件侵害していると判断されました。これは米国へのiPhoneの輸入が差し止められる可能性を示すものでした。

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