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ゲームの域を超えた秀逸なストーリーに誰もが感動を覚えるだろう

「428 封鎖された渋谷で」はプレーヤーの心を魅了するサウンドノベルゲームだ

2019年05月01日 17時00分更新

文● 市川

シリアスとコミカルが混ざったストーリー展開に心を揺さぶられる

物語のはじまりは4月28日の渋谷で起きた誘拐事件。5人の主人公のシナリオを切り替えながら、誘拐事件の真相を読み解くことが目的だ

 次に紹介するポイントはストーリー。428では、5人の主人公のシナリオを切り替えながら誘拐事件の真相を追うことがメイン。海外ドラマ「24」を彷彿とさせるスリルと、複雑な人間模様が織りなす濃厚なドラマが没入感を生み、感動の結末まで導いてくれるだろう。

作中に登場するキャラクターと背景は実写

 428に登場するキャラクターと背景はすべて実写。実際に俳優を起用し、渋谷でロケを敢行したのだという。基本的には静止画をバックにストーリーが進むが、どの場面も映画の1シーンさながらのクオリティーに仕上がっている。テキストで書かれたセリフや心理表現とあわせて読むと、ストーリーに深みが増すとともに、キャラクターへの共感度も高くなること間違いなしだ。

なすび扮する柳下 純一の顔芸は必見

 一方、シリアスな雰囲気が一変するほどのギャグ要素も用意されている。特に、本作に登場する柳下 純一(なすび)が強烈な個性を発揮しており、プレーヤーに抱腹絶倒の笑いを提供してくれる。誘拐事件と関係がないネタ的なエピソードもあれば、重要な役割を持つエピソードもある。豊富に用意されたギャグ要素をすべてコンプリートしてみるのと良いだろう。

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