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ロードマップでわかる!当世プロセッサー事情 第506回

Ice LakeではIPCを改善 インテル CPUロードマップ

2019年04月15日 12時00分更新

文● 大原雄介(http://www.yusuke-ohara.com/) 編集●北村/ASCII.jp

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 前回はインテルのGPU周りの話だったので、今週はCPU周りのロードマップをお伝えしよう。前回の製品ロードマップが連載482回だったので、その後のアップデートから始めたい。

2017年~2019年のインテルCPUのロードマップ

在庫切れが長く続いた
Core i9-9900K

 まず「Core i9-9900K」であるが、当初こそ入手難などの問題はあったものの、一応それなり(潤沢とは言えないものの在庫切れが長く続いたりはしない程度)に無事流通を始めている。

正十二面体パッケージが話題を呼んだ「Core i9-9900K」

 これに続き、Core-Xシリーズ向けに「Core i9-9800X」から「Core i9-9980XE」までの7製品が、公式には2018年末に出荷開始となった(流通が始まったのは2019年1月に入ってから)。

 筆者はCascade Lakeをベースとした製品になると予測していたのだが、蓋をあけてみると引き続きSkylake-SPをベースとした製品であった。

 下表に、前モデルである7000シリーズと現モデルである9000シリーズをコア数別にまとめてみたが、基本的には価格を据え置きにしたまま、動作周波数をBaseで2~4bin、Turbo/Turbo 3.0で1~2binほど引き上げた製品となっている。

7000シリーズと9000シリーズの比較表
コア数 製品名 動作周波数(GHz) 3次キャッシュ(MB) PCIe 3.0
レーン数
TDP(W) Tjunction(℃) 推奨小売価格($)
Base Turbo Turbo 3.0
8 i7-7820X 3.6 4.3 4.5 11.00 28 140 99 589~599
i7-9800X 3.8 4.3 4.5 16.50 44 165 95 589~599
10 i9-7900X 3.3 4.3 4.5 13.75 44 140 95 989~999
i9-9820X 3.3 4.1 4.2 16.50 44 165 92 889~899
i9-9900X 3.5 4.4 4.5 19.25 44 165 92 989~999
12 i9-7920X 2.9 4.3 4.4 16.50 44 140 95 1189~1199
i9-9920X 3.5 4.4 4.5 19.25 44 165 92 1189~1199
14 i9-7940X 3.1 4.3 4.4 19.25 44 165 102 1387~1399
i9-9940X 3.3 4.4 4.5 19.25 44 165 88 1387~1399
16 i9-7960X 2.8 4.2 4.4 22.00 44 165 98 1684~1699
i9-9960X 3.1 4.4 4.5 22.00 44 165 85 1684~1699
18 i9-7980XE 2.6 4.2 4.4 24.75 44 165 94 1979~1999
i9-9980XE 3.0 4.4 4.5 24.75 44 165 84 1979~1999

 ただ消費電力は全製品で165Wになったほか、14コア以上ではジャンクション温度(Tjunction)が80度台に引き下げされたため、より冷却には気を付けないといけなくなった。

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