このページの本文へ

「フレイル体組成計」「脂肪燃焼モニター」「カード型活動量計」を発表

タニタ、生涯現役社会の実現に向けた新事業戦略、新製品を発表

2019年02月04日 16時00分更新

文● 戸津弘貴 編集●北島幹雄/ASCII STARTUP

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

身体能力の衰えを計測できる「フレイル体組成計」

 フレイルとは、要介護状態に至る前段階の位置づけで、加齢による運動機能低下などの身体的フレイルのほか、認知症等による精神的フレイルなど、幾つかの要素がある。「フレイル体組成計」では、体脂肪率や筋肉量に加え、身体的フレイルの指標となるMM/BW(体重に占める筋肉の割合)やASM/BW(体重に占める四肢骨格筋量の割合)を計測できる。それにより、身体的フレイルのひとつであるサルコペニア(加齢による筋肉の衰え、身体機能が低下する現象)の早期発見などに役立てることができる。

 さらに、タニタの運動機能分析装置「zaRitz」(ザリッツ)と連携することで、部位ごとの筋肉量といったデータを加味して、身体能力を総合的に評価することも可能。医療機関や検診施設、高齢者施設向けの導入を想定し2月1日より発売、初年度は100台の販売を目指す。

息を吹くだけで脂肪の燃焼度合いがわかる「脂肪燃焼モニター」

 センサーユニットに取り付けたストローに約4秒間、息を吹き込むだけで計測できるもので、呼気に含まれるアセトンの量によって脂肪の燃焼度合いを判定する。体内に蓄えられた脂肪は、食事などで摂取した糖質よりも多いエネルギー消費があった場合に分解され、エネルギーとして活用される。エネルギーとして使われた脂肪は、アセト酢酸という物質に変化し、呼気や皮膚からアセトンとして放出される。このアセトンを測ることで、脂肪が使われた(燃焼した)かどうかを判定するというもの。

 活動量計などは、運動量から消費カロリーを計算するが、消費カロリーが食事などから摂取した糖質を消費したのか、脂肪を減らせたのかがわからなかったため、食事のタイミングによっては、食べた分を消費しただけで脂肪は減らないということも。

 「脂肪燃焼モニター」を活用することで、トレーニングメニューを組み立てたりトレーナーが効率の良いトレーニングをコーチングすることができるとしている。フィットネスクラブなどへの導入を想定し、2020年度中の販売を目指す。

カテゴリートップへ

ピックアップ