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T教授の「戦略的衝動買い」 第526回

小ぶりなクリップタイマー「LIMITS」を大人衝動買い

2019年04月03日 12時00分更新

文● T教授、撮影●T教授、編集●南田/ASCII編集部

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いちばん残念なのは2桁の液晶画面表示
60分の倍数タイマーしか設定できないのも△

 3個くらいなら手のひらに軽くのってしまうLIMITSだが、まったくマイナス点が無いわけではない。実際の視認性、使いやすさ、コンパクトさ、製造コストなど、さまざまなプロ・コン(良い点と悪い点)が関係するとは思うが、いちばん残念なのは液晶画面表示が2桁であることだ。

手のひらに複数個は持てるキュートなコンパクトさがすばらしい

 そして1個のLIMITSで1分~99日まで幅広い設定が行えるようになっているため、日は最大99日、時間は99時間、分は99分が最大計測範囲となる。もし99分以上を設定しようとすると、時を代替単位に使い、60分の倍数のタイマーしか設定できない。

 例えば、100分のカウントダウンタイマーの設定をしたいと思っても、1時間+40分という日・時・分をまたがったアンド設定はできないので、99分で代行するか、2時間(120分)の苦渋の選択をするしか対策がない。

 最初はスペック的に1分~99日まで幅広く設定できそうな印象を受けるが、実際には1分~99分の分刻み、1時間(60分)~99時間(5940分)の60分刻み、1日(24時間)~99日(2376時間)の24時間刻みのいずれかひとつとなる。

 一方、LIMITSを入手前に筆者が1週間ほど使っていた「200分 TIMER BAR」なら199分59秒までの任意のカウントダウンタイマーを秒単位で設定可能だ。また、過去の設定履歴から直近の10個を記録してくれ、いつでも再呼び出しできる。そして「100日 TIMER BAR」なら100日23時間のカウントダウンが可能だ。

本体サイズはLIMITSの3倍はあるが、大きなぶん、操作性は優れている

本体サイズはLIMITSの3倍はあるが、大きなぶん、操作性は優れている

TIMER BARは取説要らずの洗練されたユーザーインターフェースと操作性が凄い

TIMER BARは取説要らずの洗練されたユーザーインターフェースと操作性が凄い

 筆者はここ原稿を書く前の3日ほど両社の製品を外出の時もずっと持ち出して使ってみた。ワリキリ感覚で2桁にこだわったLIMITSはなかなかキュートで、どこにでも持って行けそうで楽しい実用ガジェットだ。

 一方、TIMER BARは桁数が多いだけではなく、タイマー時間の設定においても、10分、1分、1秒や10日、1日、1時間といった各タイマーの特性と目的に合わせて、3個配置された設定ボタンは極めて使いやすく、よく考えられたユーザーインターフェースだ。そしてその効果として、マニュアルがなくても直感的に理解できるところがすばらしい。

 3月末に発売されたLIMITSと、約7年前に発売されていたTIMER BAR……両者の時代は大きく離れていても目指すところは同じと感じた。新発売のLIMITSは現在のところ1620円前後、一方、TIMER BARは7年前という発売日を聞くまでにわかに信じがたいアイテムで、今や希少な生産終了品、市場在庫のみのアイテムで1000円前後で手に入る。さて、どちらを選ぶかはみなさん次第。もちろん、筆者は現時点で入手可能なモノはすべて衝動買いした。

もちろん筆者は迷わず全部買った

T教授

今回の衝動買い

アイテム:キングジム
 クリップタイマー「LIMITS
・購入:ヨドバシ.com
・価格:1620円
アイテム:タニタ
 「TIMER BAR
・購入:Amazon.co.jp
・価格:1000円


T教授

 日本IBM社でThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

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