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松村太郎の「アップル時評」ニュース解説・戦略分析 第35回

鍵はデジタルトランスフォーメーション:

アップル定額配信ラッシュ ねらいは?

2019年03月28日 09時00分更新

文● 松村太郎 @taromatsumura

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●これからさらに活発な議論もありそうだ

 アップルの今回のサービス群は、開始時期が異なります。

 Apple News+は昨日のiOSのアップデートで既に利用できるようになりました。米国における9.99ドルという価格は、有力な雑誌やWall Street Journalを含む新聞が参加していることを考えると「お得だ」という評価です。

 ただ月額15ドルのWSJの購読ユーザーに聞くと、株価のリアルタイム配信や過去の記事の検索はどうなるのか。そもそも全記事がApple News+で読めるのか、という機能面や制約面、その扱いについて意見が分かれます。

 2018年5月にはApple TVアプリの刷新で、Apple TV Channelsがスタートします。またApple Arcade、Apple TV+は2019年秋にサービススタートを控えます。これらのサービスは、各国での価格や初期タイトルなどはまだ分からず、価格と作品数を中心とした善し悪しの判断はつきません。

 当然時間もあり、Amazon Primeビデオ、Netflix、Hulu、YouTubeなどが対抗するサービスやコンテンツを投入してくることも考えられます。引き続き、アップルを含む各社の動きから目が離せない状況が続きそうです。


筆者紹介――松村太郎

 1980年生まれ。ジャーナリスト・著者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。またビジネス・ブレークスルー大学で教鞭を執る。米国カリフォルニア州バークレーに拠点を移し、モバイル・ソーシャルのテクノロジーとライフスタイルについて取材活動をする傍ら、キャスタリア株式会社で、「ソーシャルラーニング」のプラットフォーム開発を行なっている。

公式ブログ TAROSITE.NET
Twitterアカウント @taromatsumura

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