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82歳、川淵三郎氏が熱く語る「日本のスポーツ界は、宝の山」

2019年03月25日 06時00分更新

文● 上野直彦 編集● ガチ鈴木/ASCII編集部

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スポーツビジネスを教える場所が欲しい

 では、どうすべきか?

 人財の輩出を仕組みにするのはやはり教育です。アメリカにはコロンビア大学やオハイオ大学などスポーツビジネスを教える学部があります。日本では早稲田にスポーツ科学研究部がありますけど各協会に入って活躍している人材はまだまだ少ないです。日本はもっと教育の場をつくってスポーツの発展に志を持った人が現場で活躍できる土壌をつくるべきです。スポーツはする、見る、支えるという3つの柱があるけれども。特に支えるという部分では日本はアメリカに比べてまだまだですから。これが今後の鍵を握っています。

観客動員なしにプロスポーツの成功なし

 僕が一番プロスポーツで大事で評価される基準と考えるのは観客数です。これしかありません。サッカーでいえばメッシやロナウドが日本に来て凄い試合をする。でも動員は1万人です、なんてことでは世界中で盛り上がりません。やはり5万人が入った、20万人が入った、それで初めて競技の人気が上がり多くの人々の関心を集めることができます。観客数がすべてで、観客動員が少なくて成功するということはありえません。

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