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便利なスマートスピーカー「音声アシスタント」にひそむワナ

2019年03月22日 09時00分更新

文● せきゅラボ編集部

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音声アシスタントの存在が当たり前になってきた

 IoTという言葉が世に広まって久しい。スマートスピーカーなどの普及にともない、音声で操作するIoTデバイス、そして音声アシスタントは我々の生活に深く入り込んできている。アマゾンのAlexa、グーグルのGoogle Home、マイクロソフトのコルタナなどを日常的に利用している人も多いだろう。

 最近のスマートスピーカーはディスプレー付きのモデルも多い。テレビよりも小さく取り回しやすいため、置く場所が自由になり、映像によるコンテンツを手軽に楽しめるのが利点。「手を使わずに操作できる」ことも、さまざまな場面で有利にはたらく。

 たとえば、キッチンに置いておけば、手が汚れていても話しかけるだけで操作が可能だ。いままで「テレビ」が入り込めなかったところに置ける点、そして将来的にさまざまな家電と連携する未来が見えている点は、「スマート」の名にふさわしいデバイスといえるだろう。

 また、次世代の通信方式となる5G(第5世代移動通信システム)が本格的に導入されれば、現在の4Gの10倍以上となる通信速度や、従来の10~100倍の接続数に対応することなどから、インターネットにつながって連携するIoT家電などに追い風になる。

 音声アシスタントやスマートスピーカーによって、我々の生活はより便利で楽しいものになっていくだろう。しかし、音声によって操作されるデバイスは個人データの宝庫でもあり、サイバー犯罪者にとっても好都合なものであることを忘れてはならない。今後、デバイスがハッキングされた場合、スマートホームテクノロジーに記録されたデータにアクセスされるリスクも増していくと考えられる。

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