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アスキー・ジャンク部リターンズ 第258回

ごぼうの香りが活きている:

セブン「幻の名店 麺翁百福亭」ごぼうと醤油が際立つウマさ!

2019年03月18日 10時00分更新

文● モーダル小嶋/ASCII

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ローストごぼうの香りが食欲をそそる

具材は鶏団子、ローストごぼう、揚げ玉ねぎ、ねぎ

 さっそくお湯を入れてみましょう。一般的にノンフライ麺を使用する製品は、お湯を入れてから待つ時間が長くなるものです。この製品も例に漏れず、できあがるまでに5分かかるので、うっかり3分でフタを開けないように気をつけて。

お湯を入れると、鶏団子がふわ~っとしています

 お湯を入れて5分、これだけでも、かなりそれっぽい見た目になります。もう食べてもよいのではないかしら、と思いますが、忘れてはならないのが特製香油です。これが味、そして香りの決め手。

強めの香りが食欲をそそる

 この香油、「ローストしたごぼうが香る」というだけあって、なかなか香ばしい匂い。カップの中に注ぐと、ごぼう、そして醤油の香りが際立ち、じつに食欲がそそられます。

甘辛いスープにつるっとした麺が調和
完成度の高い「和」のカップ麺

 食べてみると……ラーメンに対して褒め言葉になっているのかわかりませんが、日本そばを食べているような感覚です。甘辛めで、醤油の味はしっかり。まさに「和」のスープといえます。ごぼうの香りもあるので、ますます日本そば感があります。あるいは、けんちんうどんのような気分にもなりますね。

スープはしっかり濃いめ。ごぼうの香りがありそうでない雰囲気

 そして、ノンフライ麺のつるつるした食感がポイント。油揚げ麺ですと、スープの味と重なってかなりジャンキーな味になってしまいそうですが、ノンフライですから、つるんと食べられる。このあたりもちょっと日本そば的ではあります。「カップ麺っぽくない」と言い換えてもよいかもしれません。

 鶏団子の食感も、このスープと麺にとてもよく合います。欲を言うと、もう少し量が入っていればなおよかったのですが、さすがに贅沢というものでしょう。ごぼうとねぎのシャキシャキした食感がアクセントになっているのも、うれしい配慮です。

鶏団子のふわっとした食感も好印象

 「激辛!」「大盛り!」というような路線のカップ麺が目立つ中で、競合の多そうな濃いめの醤油味ながら、具材や麺にも工夫が見える、「ありそうでない」味のカップ麺です。大ヒットはしないかもしれませんが、好きになる人は多そうな、そんな味といえます。

 213円でこの味、このクオリティー。地味ながらよくできている。セブンプレミアムの名を冠するだけあって、気合の入った一杯に仕上がっていると感じました。ほかのものを食べていても負けない芯のあるテイストなので、セブン-イレブンで購入するなら、あわせておにぎりなどを買って食べるのもオススメですね。ぜひチェックしてみてください。


モーダル小嶋

1986年生まれ。担当分野は「なるべく広く」のオールドルーキー。編集部では若手ともベテランともいえない微妙な位置。

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