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山根博士の海外モバイル通信第437回

5Gスマホよりお買い得? MWC19で見つけた5Gモバイルルーター

2019年03月15日 10時00分更新

文● 山根康宏 編集●ASCII編集部

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5G対応のスマホばかりじゃない!
スマホが買えないならルーターを!

 世界各国で5Gサービスが次々に始まろうとしています。2月末にバルセロナで開催されたMWC19 Barcelona(MWC19)でも各社から多くの5Gスマートフォンが発表になりました。しかしそのほとんどがハイエンド端末のため、価格は軽く10万円をオーバーします。シャオミの「Mi MiX 3 5G」が唯一7万円台とリーズナブルなものの、スライド式の本体を敬遠する人もいるかもしれません。

5G開始でモバイルルーターに注目が集まりそう

 そこで注目したいのが5G対応のモバイルルーター。ルーターならスマートフォンのように高性能なCPUは搭載していませんし、ディスプレーも小型のため価格も抑えられます。キャリアもデータ通信プランとセット販売するでしょうから、買いやすい価格になると考えられます。

 日本では端末と料金の分離プランが始まりますが、来年には5Gサービスも開始のようです。そうなると5Gスマートフォンを買うよりも「4Gスマートフォン+5Gモバイルルーター」の組み合わせで使い始めるほうがコストを下げられるかもしれません。

HTCの5Gルーターが注目

HTCはスマホではなくモバイルルーターを発表

 MWC19でスマートフォンを発表しなかったHTCが、据え置きと持ち運びの両方に対応した「HTC 5G Hub」を発表したのもそんな背景があるからかもしれません。同製品はAndroid OSを搭載し、ディスプレーも内蔵するのでこのままコンテンツ視聴も可能です。

 現在アメリカで5Gサービスを展開しているベライゾンも、モバイルブロードバンドサービスを提供していますが、まずは家庭やオフィス向けに高速ワイヤレスサービスを展開することでユーザーを増やそうと考えているのでしょう。

ベライゾンに対応したInseegoの5Gモバイルルーター

 シエラ・ワイヤレスなどモデムを搭載したモジュールを供給するメーカーもそれを内蔵した5Gモバイルルーターを展示。おそらくどこかのキャリアから販売されると思われます。このようにルーターであればモジュールを組み込んで製品化できるために、5Gへの対応はスマートフォンより容易です。アンテナも大型のものを内蔵することもできるので感度もよさそうです。

シエラ・ワイヤレスの5Gモジュールを搭載したモバイルルーター

 中国移動のブースにはHTCの製品が展示されていましたが、ディスプレーの下に中国移動のロゴが入っています。HTCから供給を受け自社ブランドとして販売するようです。MWC19ではこのようにキャリアのブースにこっそりと5Gのルーターが展示されている例も見かけました。

中国移動ブランドのHTC 5G Hub

 Netgearブースもルーター関連製品しか展示がないにもかかわらず、来客でにぎわっていました。「Nighthawk 5G Mobile Hotspot MR5000」は39GHzに対応、業界初のミリ波対応ルーターと説明されています。

ミリ波に対応するMR5000

 MWC19では多数の5Gスマートフォンが発表されたため、モバイルルーターはあまり注目されていませんでしたが、各国で5Gサービスが本格的に始まればさまざまな製品が出てくるでしょう。まだモックアップしか展示していなかったファーウェイですが、来年のMWC20では大型バッテリー内臓や有線接続対応品など、複数の製品を見ることができそうです。

ファーウェイはモックアップの展示。いずれ製品バリエーションも増えるだろう

山根康宏さんのオフィシャルサイト

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