最高の映像とサウンドで最高の時間を楽しんでほしい
――まずはユーザーターゲットと製品コンセプトを教えてください
林部氏 映像やサウンドにこだわりがあり、ワンランク上の性能や機能を必要とされているお客様をターゲットとしています。ご自身のお部屋に置いていただき、迫力ある画面と音で最高の時間を過ごしていただきたい、というコンセプトで開発がスタートしました。
2016年10月発売の「ESPRIMO FH90/A3」(店頭モデル)以来、映像やサウンドの高品質化に取り組んできましたが、「お客様のパーソナルな時間を上質なものにする」というコンセプトを広く受けいれていただいております。そのような背景もあり、今回もさらに磨き上げるというところを意識しました。
――実際に購入したユーザーからの評価は?
林部氏 最大の特徴が映像と音ですので、その点について特にご好評をいただいております。「非常にきれいな映像で動画を楽しんでいます」とか、「オーディオ機器と変わらないいい音で音楽を楽しめます」といったご意見がありました。
――27型の大画面に対するニーズは高いのでしょうか?
林部氏 もともと大画面に対するニーズはありましたが、設置面積が大きいということで導入を躊躇されていた方が多かったと思います。しかし最近は狭額縁化が進んできており、設置スペースも以前に比べて小さくなっています。結果、ニーズが高まっていると思いますね。
――映画などを観るには、一般的な16:9よりも21:9が適しているという声もありますけれども、今後さらにワイド化あるいは大画面化する可能性はありますか。
林部氏 製品の企画段階では色々な案があったのですが、パソコンとしての総合的な使い勝手を考えた上でこのサイズと比率にさせていただきました。映像や音楽を楽しみたいというニーズとパソコンとして便利に使いたいというニーズの両方を満たすには、27型がジャストサイズだと思います。
――パソコンとしてのスペックについては?
川田氏 今回インテルの「Optaneメモリー」を使ったストレージの高速化に対応しております。(SSDの高速性とHDDの大容量を組み合わせたもので)我々も普段の検証の際にはOptaneメモリー搭載モデルを使っているのですが、たまに非搭載のモデルを使うと違いがすぐにわかりますね。体感的に明らかに変わるので、その速さをお客様にも十分実感いただけると思います。
――CPU性能も上がっていますよね? 動画編集や写真加工もやりやすくなったんじゃないかなと思います
川田氏 そうですね。最新のインテル製ヘキサコア(6コア)プラットフォームを採用していますので、前モデル(4コア)よりもパフォーマンスは向上しています。我々も写真のRAWデータを現像したり動画を編集したりといったベンチマークを計測しながら開発していました。
――このシリーズをクリエイティブな用途で使うユーザーはいるのでしょうか?
川田氏 このモデルを使っていただいているお客様は、写真撮影など趣味の一環としてパソコンを使われる方がけっこう多いかなと思います。
林部氏 動画編集やRAW現像などクリエイティブな用途で積極的に利用していただいたり、映像や音楽といった鑑賞用途の両方で使っていただくようなお客様をターゲットとしています。特定の用途というよりは、様々なことを楽しんでいただくためのモデルですね。