エンタープライズ機能追加の姿勢は変わらない
コーミア エグゼクティブバイスプレジデントは「Linux、Container、Kubernetesといった技術からイノベーションが生まれているのがいまの潮流であり、クラウド、データセンター、エッジコンピューティング、自動運転などは、こうしたなかで構築されている」とし、
「エンタープライズ分野やスーパーコンピューターの分野で、Linuxがこれだけ多くの実績を持っているのは、Linuxがオープンソースであることが最大の要因である。そして、ハイブリッドクラウドを実現するための環境が整っているからこそエンタープライズ領域で活用されている」と述べた。
そして、「レッドハットは、これからもエンタープライズ機能を追加していくことになる」と、今後の基本姿勢には変化がないことを訴えた。
両社の補完関係は、ハイブリッドクラウド化が進展していくなかで、レッドハット製品や技術を活用することが不可欠となり、一方で生まれるハイブリッドクラウドにおける複雑性の解決には、IBMが持つAIを活用するといった領域にも及ぶこと示した。
もちろん、IBMが持つ業種ノウハウは、レッドハットが持っていなかったものである。AWSやGoogleよりも業種ノウハウに関する蓄積は多く、エンタープライズにおけるLinux活用が加速される土壌が整う。
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