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松村太郎の「アップル時評」ニュース解説・戦略分析第30回

なかなかスマートにならないUSB-C:

アップルユーザーを悩ます「USB-C問題」

2019年03月01日 16時00分更新

文● 松村太郎 @taromatsumura

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 アップルは2018年10月に開催したイベントで、iPad Proの新モデルとMacBook Air、Mac miniを登場させました。すべての製品に共通することは、「同じ」USB-C端子が搭載されていることです。ただし、この説明は物理的には正しいかもしれませんが、論理的には正しくありません。

 個人的にも頭を悩ますこの問題が解決されるのは、いつになるのでしょうか。

 直近のニュースで、これまでの2倍の20Gbpsの通信に対応するUSB 3.2が登場すると報じられました。これに伴い、今まで混乱していたUSB 3.1 Gen 1、USB 3.1 Gen 2という表記も、それぞれUSB 3.0(最大5Gbps)、USB 3.1(最大10Gbps)に分かりやすく統一されます。

 とはいえこれとUSB-Cと何が関係あるのか、そもそも我々はどうすればいいのか。シンプル化をはかりたいアップルですら収拾がついていない、スマートにならないUSB事情について考えます。

●USB-Cでできることはたくさんある

 USBは、我々が普段当たり前のように使っている周辺機器の接続や充電で使っている、四角い端子の規格です。便宜的にUSB type A、USB-Aと呼んでもいいかもしれません。

 USB-Aはほとんどのパソコンに搭載されているだけでなく、スマートフォンの充電器もUSB-A端子から充電します。テレビやレコーダーにもUSB-A端子は用意され、HDDを追加して録画時間を延ばしたいときに使われています。また、卓上扇風機なども、USB-端子から給電して動作させます。

 USB-Aは、データと電源供給の2つの役割をもっているわけです。

 一方、USB-Cも複数の役割を兼ねます。これまでのデータと電源に加え、DisplayPortのディスプレー出力もできるようになり、データの転送速度はUSB 3.1 Gen 2の最大10Gbpsに対応可能。電源もUSB PDの100Wまで給電できるようになりました。そこでアップルは古いUSB-A端子やディスプレイポート、電源用のMagSafe 2を廃止してUSB-Cに統一してしまったわけです。

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