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新参ソニーがカメラ最高級市場で初のシェア1位、悩むキヤノンとニコン

文● 週刊ダイヤモンド編集部,土本匡孝(ダイヤモンド・オンライン

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SONYのロゴ
Photo:DOL

 一眼レフカメラと比較して小型、軽量などのメリットがあるミラーレス一眼カメラ市場で、「フルサイズモデル」の競争が激化している。スマートフォンの登場でカメラ市場の縮小が止まらぬ中、数少ない成長分野。2013年に参戦したソニーの独占状態が続いていたが、18年にニコン、キヤノンが参戦。3月末にはパナソニックも参戦する予定だ。

 高性能センサーを搭載したフルサイズモデルは一般に、プロやハイアマチュアが使う高級カメラだ。いわばカメラヒエラルキーの頂点。ここでシェアを取れば波及効果は大きく、各社の鼻息は荒い。

「18年に通年で初めて、(一眼レフとミラーレス一眼カメラを合わせた)フルサイズ市場でグローバルシェアナンバーワンを獲得した」と、ソニーイメージングプロダクツ&ソリューションズの大島正昭担当部長は胸を張る。けん引するのは、13年発売のミラーレス一眼カメラαシリーズ。特に17年発売の「α9」は高速連写機能などに優れ、「ミラーレスの歴史的なターニングポイント」と自負する。

 他社もうごめく。キヤノン新製品発表会は2月14日、パナソニック新製品発表会と同時間帯に開催され、「つばぜり合いか」と業界関係者の耳目を集めた。さらに話題になったのが新製品「EOS RP」の本体参考価格だ。

 最近のフルサイズミラーレス一眼カメラとしては格安の約16万円。低価格、高性能の「EOS Kiss Digital」でキヤノンが一眼レフのデジタルカメラを一気に普及させた“03年の再来”を狙っているかのようだ。

それでもソニー1強か

 ソニー躍進の陰で、フルサイズのシェアを減らしてきたのが一眼レフのフルサイズ2大巨頭のキヤノン、ニコンだった。遅ればせながら18年後半、ニコンは2機、キヤノンは1機(さらに前出の1機を3月中旬発売)のフルサイズミラーレス一眼カメラを発売した。

 ただしBCN調べでは、両社の市場参入後の18年末でもソニーはフルサイズミラーレス一眼カメラシェアで60%超をキープ。この分野で先行者故にボディー(9機)とレンズ(48本)のラインアップでキヤノンとニコンを凌駕、「両社がラインアップを充実させるにはあと2、3年はかかるだろう」とBCNの道越一郎アナリスト。故に少なくとも数年は、「ソニー1強」が有力視されている。

 新興ソニーに負けて屈辱であろうキヤノン、ニコンにとってさらに悩ましい問題は、それぞれが展開してきた一眼レフのフルサイズとのカニバリ(共食い)だ。特に高齢カメラファンにとって、軽量、小型のミラーレスは垂ぜんの的。こういった層が一眼レフから流れているだけという面は拭えない。

 当面はカニバリがほぼないソニーの高笑いが続きそうだ。

(「週刊ダイヤモンド」編集部 土本匡孝)


※本記事はダイヤモンド・オンラインからの転載です。転載元はこちら

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