ゲーム機やレコーダーなどのディスプレーとしても使用可能
ディスプレーは4K-UHD(3840×2160ドット)のIPS液晶で、視野角が広く色再現性も高い。グレア(光沢)パネルのため映り込みはそれなりにあるが、その分、黒の締まりがよく鮮やかでメリハリの効いた映像を楽しむことができる。
サウンドシステムは、北欧の老舗高級オーディオメーカー、Bang & Olufsenによるもので、台座部分に4基のフロントスピーカーが搭載されている。そのためか低域から高音域までバランスがよく聞こえ、音場に奥行きも感じられる。一般的なPCの内蔵スピーカーとは比較にならないほど、艶があって臨場感のあるサウンドだ。
ちなみに、スピーカーの音量は台座天面にあるリング状のくぼみ「オーディオダイヤル」で調節可能。くぼみを指でくるくるなぞることで、音量を上げたり下げたりできる。実際に試してみたが、直感的で微調節もしやすく感じた。
「この高品位なディスプレーとスピーカーをPC以外の機器でも利用したい!」というニーズは少なくないだろう。そこで本製品には、本体背面にHDMI入力端子が1基用意されている。PS4などのゲーム機やレコーダーなどのAV機器をこの端子につなげば、本機を単体ディスプレーのように使用することが可能だ。
PC画面とHDMI機器の画面は、背面にある切替ボタンを押すことで切り替えることができる。PCの電源がオフのときでも、切替ボタンを押すとHDMI機器の画面を表示することが可能(もちろん音声も本機の内蔵スピーカーから出力される)。ボタンが本体背面にあるため少し押しづらいのが難点だが、PC側の電源が入っている場合は、キーボードのCtrl+Shift+S+Dキーを押すことで入力ソースを切り替えられるので、実用上は問題ないだろう。
なお日本HPの製品ページからスペック詳細をダウンロードして確認すると、本製品のHDMI端子でサポートされる解像度は最大1920×1080ドットまでと記載されているが、実際は4Kにも対応しているようだ。Apple TV 4Kで試してみたが、本機のディスプレーで4Kコンテンツを問題なく表示することができた。また、本機のPC画面を外部ディスプレーに4K解像度で出力することも可能だった。すでに4K対応のゲーム機やセットトップボックスなどを持っている人や、デュアルディスプレー環境を構築したい人にとっては非常に魅力的な仕様と言えそうだ。