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NASAの最新宇宙望遠鏡が2023年打ち上げ、宇宙の進化を解明へ

2019年02月18日 07時05分更新

文● Erin Winick

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この宇宙望遠鏡は、2023年に打ち上げられる予定だ。

米航空宇宙局(NASA)は、「宇宙の歴史を探る分光光度計、再イオン化の時期の宇宙と氷の存在を調べる探査機(Spectro-Photometer for the History of the Universe, Epoch of Reionization and Ices Explorer)」、略して「SPHEREx」を開発することを発表した。SPHERExは、宇宙がどのように進化してきたのか、天の川銀河には生命に欠かせない成分がどれくらい存在するのかについて調査する。

SPHERExは、可視光と近赤外線を用いて、3億以上の銀河と天の川銀河系にある1億の星に関するデータを収集する。またSPHERExは、(星の形成領域である)育星場に存在する水分子と有機分子を探す。同望遠鏡は6カ月に1度、視野を広げて全天観測をして、ジェイムズ・ウェッブ(James Webb)宇宙望遠鏡のような今後実施予定のミッションのターゲット特定に使う詳細な星図を作成する。

「宇宙の歴史の最初の瞬間の『顕著な特徴』をとらえた、これまでに類を見ない銀河マップを作成できます。ビッグバンから1ナノ秒(10億分の1秒)も経たないうちに宇宙がこれほど高速に膨張したのはなぜか、という科学最大の謎の1つを解明する新たな手がかりも得られるでしょう」と、NASAのトーマス・ザブーケン科学局長は述べる。

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