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ロードマップでわかる!当世プロセッサー事情第498回

業界に多大な影響を与えた現存メーカー CMOSの導入でオフィスコンピューターの覇権を握ったIBM

2019年02月18日 12時00分更新

文● 大原雄介(http://www.yusuke-ohara.com/) 編集●北村/ASCII.jp

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System/360シリーズの廉価版
System/3シリーズ

 CMOS化したのはハイエンドだけではない。エントリー~ミドルレンジも当然CMOS化されている。こちらはこちらで複雑なことになっている。

 ハイエンドはSystem/360→System/370→System/390と進化していったが、エントリー~ミドルレンジにはこうしたハイエンドのシステムは最小構成でもオーバースペックかつ高価すぎるという問題があった。

 そこでまずSystem/360発表の5年後となる1969年に、System/3を発表する。この写真のモデルは月当たり1000ドル未満でレンタルできたというから、確かにお手頃ではあるが、性能がどの程度だったのかは不明だ。

System/3はRochester Labで開発された製品。ちなみにRochesterは現在もオフィスコンピューターを製造している

 System/3の事実上の後継になったのが、1975年に発表されたSystem/32である。

 IBM 5320として知られたこのSystem/32、中身は16bitのシングルユーザーシステムで、その意味ではミッドレンジ向けのSystem/3の後継というのも変な話だが、結果的にほとんどのSystem/3はSystem/32に移行したそうだ。

 当時のミッドレンジ向けはシングルユーザーシステムでも十分だった、ということなのかもしれない。

System/32。こちらもRochesterで開発された。やはりリース料は月1000ドル未満

 下の画像のほうがわかりやすいかもしれないが、本体は左側で、右にあるのはコンソール兼プリンターである。本体は机状になっており、その机の右下に8インチFDDが用意されている。

16bit CPUにも関わらず、回路がかなり大きいのがわかる

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