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「パパ活男」はフレンチにタクシー代まで、援交男との間にある深い溝

文● 藤野ゆり(ダイヤモンド・オンライン

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パパ活っていうけど、要は援交でしょ?そんな素朴な疑問をパパ活女性たちにぶつけてみると、意外にも彼女達はその違いを分析していた。パパ活女性たちが語る「パパ活」の定義とは?(清談社 藤野ゆり)

パパ活と援交の違いは
客のクオリティ?

ギャラ飲みや援助交際に比べて、パパ活は男性がハイスペック――女性たちはそう語ります。
ハイスペックなパパに選ばれる、意識高い女子たち――パパ活には、そんな特権意識が漂うところが、援交やギャラ飲みとの違いだと、女性たちは分析しているようです Photo:PIXTA

 金銭と引き換えに、食事やデート、セックスをするパパ活。最近では、「パパ活専用アプリ」なるものまで堂々と出現し、手軽にパパを見つけてお金を稼ぎたい女性と、そこに群がる「パパ」たちという図式は、もはや完成しつつある。

「パパ活っていうけど、要は援交でしょう?」
「愛人と一体なにが違うのか?」

 パパ活と聞いて、そう反応する人は多い。筆者もこれまで、さまざまなパパ活女子の体験談を聞いたが、結局はお金をもらってデートやセックス、時には旅行などにも連れていってもらうという「業務内容」からは、従来の「援交」や「愛人」との明確な違いは見えてこなかった。強いて言えば、ほとんどのパパ活女性はパパに一切の愛情を抱いていないばかりか、嫌悪感すら持ちつつ関係を継続しているという点が、愛人との相違点だろうか。

 では、パパ活女性たちは自身の行為をどのように捉えているのだろう。

「呼び方が変わっただけで、やっていることは10年前と何も変わらないですね。セックスすれば援交だし、そこに愛情があれば愛人だし、飲みだけならギャラ飲みみたいなもんだし…」

 そう冷静に話すのは、パパ活やギャラ飲み…そんな言葉が浸透するずっと以前から、食事デートにつき1回1万円というルールで10年以上稼ぎ続けているサチコさん(仮名/32歳)だ。

 とはいえ、援交やギャラ飲みを利用する客層と、「パパ活」の客層では多少の差が出る場合もあるという。

「出会い喫茶に来る援交目的の客や、ギャラ飲みあたりの層って実際、かなり金銭的に余裕のない人が多くて、5000円、1万円レベルでも出し渋る印象。チョイスするお店も安くて質が悪い、チェーン店に毛が生えたような店を平気で選ぶ。基本的に援交だと1度きりの関係が多いので、男性もいかにコスパよく済ませるか計算して、常に動いてますよね」

 要は、援交では、とにかくセコい男にあたることが多いというわけだ。その点、パパ活は相手の社会的地位がしっかりしていて、タクシー代だけでポンと1万円渡してくれるような余裕が男性側にあるという。さらに、女性に対して求められる立ち居振る舞いも変わってくる。

ハイスペックなパパに選ばれる
意識高い女子たち

「ギャラ飲みは飲み会2、3時間で大体1万円が相場。パパ活相場とそこまで変わらないけど、ギャラ飲みだと盛り上げ重視で一気飲みとか、キャバ嬢みたいな要求をされることも。おじさんの質は絶対パパ活のほうがいい!」

 そう豪語するのは、仕事の合間にギャラ飲みもパパ活もダブルでこなし、小銭を稼いでいるOLのチアキさん(仮名/25歳)。安い居酒屋やカラオケで無茶ぶりされるくらいならば、割烹料理やレストランのコース料理をごちそうしてくれるパパのほうがいい、と口を尖らせる。端から見れば似たような内容でも、男性の質という点で、パパ活は女性たちの支持を受けているようだ。

 援交やギャラ飲みと異なり、経営者などのハイスペックな男性が集うパパ活。そんなパパに選ばれるため、女性たちも人知れず努力をしているという。

「パパ活専用のグループラインがあるんですけど、そこでは身長、体重、職業、さらに顔写真を送れとか、パパたちにいろいろ言われて、まるで面接みたい。パパのお眼鏡にかなった女性じゃないと、パパ活女性として合格すらできません」

 狭き門を無事にクリアした女性だけが、パパ活できる。そんな特権意識も少なからず彼女たちには感じられる。

「当たり前だけどパパ活女子って、スペック高くて意識高い子ばかり。ルックスももちろんだけど、仕事の話もついていけるような理解力も求められるし」

 独立願望のあるチアキさんにとって、企業のトップや儲かっている自営業の人にアドバイスがもらえるパパ活は、お金を稼ぐだけの目的だけではなく、仕事にもつながっているのだ。

「パパ活ってタダでご飯食べてお金もらってバイバイっていう話じゃないんです。マナーを教えてくれたり、仕事の心得や成功法を教えてくれたりする意味でも超役に立つの」

「パパ活」という言葉が
浅ましさや卑しさを隠す

 その一方で、『パパ活』というフレーズには男性を気持ちよくさせるためのエッセンスが含まれていると指摘するのは、冒頭のサチコさんだ。

「援交っていうとすごく浅ましい男がやっている印象だけど、『パパ活』のパパだったら、なんかリッチで余裕がある感じがするじゃないですか」

 確かに、「パパ」という単語は、社会的地位や金銭的余裕を感じさせ、女性に対してもガツガツせず、女性を金で買っている、というよりも、スマートに女遊びをしているような印象を受ける。結局は男性が気持ちよくオンナを買うことができ、女性にも援交や売春のような卑しさを感じさせない、そのポップな語感によって、「パパ活」は流行したのかもしれない。

 現在そんなパパ活界隈では、中国人のパパを狙う女子が急増中だという。

「日本人の富裕層には限界があるけど、中国人の富裕層って、その何倍もいる。中国人とパパ活していたときは、もう桁が違い過ぎた。中国人って日本人好きだからカタコトは話せるし、通訳もいるからコミュニケーションはなんとかなるんですよ。SEXは雑だったけど、3日で100万もらいました(笑)」

 中国人パパをゲットするために中国語を勉強するパパ活女子も少なくない。チアキさんも、そんな1人だ。

「中国語を練習して、超リッチなパパをゲットしたい!」

 もはやパパ活女子は国内のみならず、海外も視野に入れて活動の幅を広げている。彼女たちにとってパパ活はお金を稼ぐだけでなく、自身のステップアップにすらつながっているようだ。

※本連載では、取材に応じていただける「パパ活女子」の方を募集しています。簡単なプロフィールやパパ活に至った背景などをご記入の上、メールでご連絡ください。取材させていただいた方には薄謝を差し上げます。
宛先:seidansha0@gmail.com(送信の際は「@」を半角の「@」に変換してお送りください)

※本記事はダイヤモンド・オンラインからの転載です。転載元はこちら

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