このページの本文へ

EOS RとRF35mm F1.8で美しき古都・京都を巡る

2019年02月02日 12時00分更新

文● 栗原祥光 撮影●栗原祥光

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

京都を歩きながら撮影する

 では実際に京都を巡りながら撮影することにしよう。最初に訪れたのは、京都駅またはJR嵯峨野線円町駅から市バス26系統またはJRバス「御室仁和寺」下車、徒歩約5分にある転法輪寺。

 仁和寺の近くにあるこの浄土宗の寺院は、とてもこじんまりとした印象。住職に話を伺うと「家族でひっそりやっているんですわ」と優しい語り口で教えてくれた。

 しかし、本堂に安置された本尊・阿弥陀如来坐像は、「こじんまり」とは対照的な像高約7.5mと京都最大級の大きさ。

 さらにその前に置かれた木魚は日本で2番目の大きさというから驚きだ。このような大きなものでも、35mmの画角なら綺麗に納めることができる。50mmでは足りず、24mmでは四隅に枠ができてしまったことだろう。35mmの画角はちょうどいい。

 そして今回の特別公開では、本尊背後の厨子(ずし)内に安置された阿弥陀如来立像を拝むことができた。裸のままの姿であることが珍しい童姿の阿弥陀如来像は全国でも4体しかないと言われ、安産のご利益があるという。薄暗い中を、絞りは少し絞ったF2.8とし、感度はISO800、シャッタースピードは1/20にまで下げることで、豊かな表情を写真に納めることができた。

 参拝後は、境内を見ながら甘茶と菓子をいただくこともできる(100円)。甘茶はお神酒代わりのお供えものなど、古くからさまざまな形で利用されてきたもので、ちょっと甘い味はほっこりした気分に。窓から入る優しい光をRF35mmF1.8マクロは鮮やかすぎず、地味すぎず、豊富なトーンで丁寧に描き出してくれた。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

ASCII.jpメール アキバマガジン

クルマ情報byASCII

ピックアップ