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糖尿病、認知症、吃音症など、難病の治療に次世代医療技術で挑む

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吃音を改善するトレーニングVR「Domolens(ドモレンズ)」

Adversity Project 梅津 円氏

 続いて、吃音症を改善するVRプロダクト「Domolens」を開発するAdversity Project。

 吃音症を改善するには、専門医から発声法の指導を受けるか、カウンセリング教室に通って自分でトレーニングをするしかない。しかし、成人の吃音治療に対応する病院は全国に10ヵ所しかなく、吃音患者のうち0.1%しか通院していないという。

大人の吃音症は治りにくく、社交不安障害を併発しやすい

 また吃音の改善には、吃音が出る場面を想定して繰り返し発声する認知行動療法が有効だが「人に笑われるのではないか」という失敗への恐怖心が練習の妨げになっている。

 「Domolens」は、吃音の出やすい対人場面をVRで再現したトレーニングプログラムだ。吃音者の多くが苦手と感じる対人場面を複数パターン用意し、症状の特徴、性別など、音声に応じた細かなシチュエーションのカスタマイズが可能。失敗が許される環境を確保することで、自分のペースで繰り返し練習を続けられるのが最大のメリットだ。

 当初は吃音者個人を対象に、月額課金制でVRアプリを提供、VR機材のリースも行なう。今後は、法人向けの提供も検討している。

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