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ドコモと横須賀市、京急電鉄がスマートモビリティで連携

2019年01月26日 09時00分更新

文● 佐野正弘 編集●南田ゴウ

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YRPセンターのバス停を改装し
5GやLPWAなどの実証実験を進める

 そしてもうひとつ、3者による取り組みの一環として公開されたのが「スマートバス停」だ。これは京浜急行バスの「YRPセンター」のバス停を改装し、大型のディスプレーを設置したもの。バスの運行状況などを配信する仕組みを用意するほか、今後は5GやLPWAなどを活用した実証実験なども推し進めていくとのことだ。

バス停に大型のディスプレーを備えた「スマートバス停」。当初は1箇所のみだが、今後設置場所を増やしていくとのこと

ディスプレー上ではバスの運行や渋滞情報などを配信するとのことだが、さまざまな実証実験の場としても活用していく考えのようだ

 ドコモ取締役執行役員の古川浩司氏は、「YRPでは5GやIoT、AIなどICTの最先端技術研究開発に携わっている。モバイルでは世界最高水準と自負している」と話し、今回の協定による取り組みに自信を示す。AI運行バスに続いて、今後もバイクシェアやカーシェアなど同社の技術を活用したサービスを展開し、「横須賀市の住民に寄与できればと思っている」と意欲を示している。

ドコモの古川氏。同社では横須賀に研究開発拠点をもつことを生かし、さまざまなスマートモビリティのサービス提供を推し進めていくとのこと

 また、京浜急行電鉄取締役社長の原田一之氏は、「横須賀市は鉄道やレジャーサービスを多く展開している最重要拠点だが、近年は人口減少が著しく、危機感を抱いている」と現状を説明。そうした状況に対応するため、最先端技術を活用したモビリティにサービスを積極導入し、回遊性を向上させて市民や観光客が移動しやすい環境を作り、定住人口や交流人口の拡大を目指したいとしている。

京浜急行電鉄の原田氏。同社は公共交通だけでなく、買い物や観光など多くの施設を横須賀市内にもつことから、それらリソースを生かした実証実験を進めていくという

 締結式が実施されたYRPでは、1月24~26日まで「ヨコスカ×スマートモビリティ・チャレンジ 2019」というイベントを実施。自動運転車の公道走行体験など、新しい移動体験を実現するビリティを実現するさまざまなモビリティが展示されていた。それらのいくつかを画像で紹介しておきたい。

ドコモの自動運転自動車のデモ走行体験も実施されており、運転手のいない自動運転車両による公道走行体験ができた

群馬大学が開発した低速循環自動運転バス。「eCOM-10」という低速電動コミュニティビーグルをベースに開発された自動運転車で、車いすごと乗降できる仕組みも備える

テムザックのスマートモビリティ「RODEM」。電動車いすとしてだけでなく、移動手段としても活用できることからドコモと観光などへの活用に向けた実証実験をしているという



公開当初より記事タイトルを変更しました。(2019年2月4日15:00)


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