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フェンダー新Bluetoothスピーカーはおしゃれで選んでも損はない

2019年01月26日 15時00分更新

文● 四本淑三

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既存機種にもツイード風アンプが

 既存の大小2機種も発売時から手が入っている。主にカラーバリエーションで、小型のNEWPORTは2018年5月に、従来のブラックのほかに「Dakota Red」と「Sonic Blue」を追加。

 大型のMONTEREYは2018年11月に「Tweed」が追加されている。単なる色違いではなく、フェンダーロゴはオールド風、ノブはチキンヘッド、インジケーターランプも赤に変更。このあたりの意匠の差は、INDIOのBLACKとBLONDEの違いに近いが、こちらの方がより「本物」っぽく、ツイードアンプに寄せてある。これはすごくカッコいい。

 機能面ではキャリングハンドルの追加がうれしい。MONTEREYは6.8kgの重量級スピーカーでありながら、従来モデルは持つところがないので苦労した。ブラックモデルにはなんの変更もないようなので、特にブラックフェイス期のフェンダーに思い入れがないのであれば、Tweedカラーの方をおすすめしたい。

お願い、ギターをつながせて

 オーディオ的に理詰めで作られた製品で、いくら音が良かったとしても、一般的なユーザーにはなかなか訴求力を持てない。

 特にこのサイズのBluetoothスピーカーの場合は、いくらがんばったところで限界はある。だから「サイズの割に低音出るよね」くらいの納得感があれば、あとは価格次第ということになり、おかげでおもしろい製品もすっかり見られなくなってしまった。

 この製品の良さは、フェンダーらしく鳴るように、フェンダーらしく設計されたスピーカーという点に尽きる。「らしくていいよね」と感じられる出音の説得力は、Bluetoothスピーカーのように平準化した製品ジャンルでは、得難い強みだと思う。

 なにも知らない人が、見た目のカッコ良さ、おもしろさで選んでも、決して損はしない。それはフェンダーブランドがなければできないことだ。

 あとはモデリングアンプの内蔵、ギターのインプットジャックをぜひお願いしたい。日本語で書いても通じないかもしれないが、全ギター人類に成り代わってお願いする。

四本 淑三(よつもと としみ)

北海道の建設会社で働く兼業テキストファイル製造業者。

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