このページの本文へ

松村太郎の「西海岸から見る"it"トレンド」 第246回

日本でのポイントカード活用でiPhoneは蚊帳の外のまま

2019年01月25日 09時00分更新

文● 松村太郎(@taromatsumura) 編集● ASCII編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

Apple PayやiPhoneは日本ではあまり頼りにならない

 そこで取り出したるはiPhoneやApple Watch。「Wallet」アプリには、クレジットカードのほかに、Suicaや航空券、ポイントカード、プリペイドカードなどを読み込ませることができ、NFCによる非接触決済、あるいはバーコードによる決済などを利用できるようになっています。

 たとえば米国のStarbucksや、ドラッグチェーンのWalgreensは、Walletアプリにプリペイドカードやポイントカードを読み込ませることができるうになっています。またクレジットカードだけでなく銀行のキャッシュカード(デビットカード)も登録できるため、本当にiPhoneだけで普段の買い物が成立する状況になっています。

 これだけショップのポイントカードや共通ポイントが乱立する日本でも、Walletアプリを利用して、プラスティックカードを持ち歩く必要がなくなれば、メリットは大きいのではないかと期待が膨らみます。

 しかしながら、現時点でWalletに読み込ませることができたのはPONTAカードぐらいで、dポイントもスターバックスカードも、独自のアプリ内でバーコードは表示させることまではできても、Walletには登録できず……。さらに、ドラッグストアや小田急ポイントなどはアプリにすら入れられず。

 これは明らかに財布の見直しが必要となる状況であることを認識せざるを得ません。日本では意外とiPhoneはポイントカード武装には向いていないということがわかりました。というか、ユーザーの利便性を念頭にアプリやスマートフォンの機能を使いこなしていない業者に対しては「誰の利便性を優先しているのだろうか」という疑問が湧いてきてしまいます。

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン