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RAWファイル保存のために自作マシンに「IronWolf」を導入したワケ

2019年02月01日 18時00分更新

文● 飯島範久 編集●ジサトラ ハッチ

提供: 日本シーゲイト

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 ここで、現在使っている自作マシンの構成を紹介しよう。昨年の5月に組んだが、以前使っていたパーツは流用せずゼロから構築している。

「自作マシン環境」
CPUASUS「DUAL-GTX1060-O6G 」(6GB)
CPUクーラーCooler Master「MasterLiquid ML240L RGB」
マザーボードASRock「Z370 Taichi」
メモリーCORSAIR「CMK16GX4M2A2666C16R」(8GB×2)
システムドライブSamsung「970 EVO MZ-V7E250B/EC」(250GB、Type2280、PCIe3.0×4)
データドライブSeagate「ST4000DM004」(4TB)
PCケースIN WIN「805C IW-CF05」
電源玄人志向「KRPW-GK650W/90+」(650W、80PLUS GOLD)
OSMicrosoft「Windows10 Pro」(64ビット)

筆者の自作マシン。3.5インチのドライブベイは2つなので、とりあえず「BarraCuda」と「IronWolf」の2つを入れた

 ここに、今回「IronWolf」を投入した。さっそく普段どおり、43インチの4Kディスプレーに向かい「Ligharoom Classic CC」を使って現像作業を行なってみた。20枚の写真を現像してJPEGファイルとして書き出してみたが、時間のかかるノイズ低減を掛けて1分3秒ほど。1枚あたり約3秒の計算だ。ただ、処理時間で今まで使っていた「BarraCuda」と変わることはあまりない。しかし、こうした読み書き頻度を日々重ねることにより、耐久性の差として響くことになるだろう。

現像など作業するときは、やはり読み書き速度の速いローカルマシンのストレージで作業するのがいい。そのために「IronWolf」の導入は理にかなっている

 続いて、性能もチェック。「CrystalDiskMark 6.0.2」を使ってデータサイズ1GiBで実行したが、結果はシーケンシャルリードで毎秒190MB弱という結果に。転送速度的には「BarraCuda」シリーズより高い性能を示している。

「CrystalDiskMark 6.0.2」での結果

 また、HDDの外周と内周の転送速度を「HD Tune Pro 5.70」の「Benchmark」で計測。結果はリードもライトも最内周で毎秒100MBを切っているが、こちらも「BarraCuda」シリーズに比べれば高い性能である。

上が読み込み、下が書き込み。右に行くほど内周になる

「RVセンサー」の性能に関しては、以下の動画を参照するとわかりやすい。今回、外付けドライブとして使ってみて、手で振動を与えつつ動画を再生してみたが、やはりバッファーが働いているようで、性能の違いは見受けられなかった。

 このように、性能的にもHDDとしては十分で、振動によるエラー低減機能は秀逸。静音性も高くコストパフォーマンスに優れていると言えよう。今回は、仕事や家族の写真を守るべく導入したが、クラウドへデータ保存するにも容量の問題があるしスピードの問題もある。自宅で確実に保存しておける環境を構築するには「IronWolf」はもってこいのストレージだ。今後はNASへも投入して、RAIDによりさらなる強固なデータ保存環境を構築していきたい。

 もちろん、速度はSSDの方が高速だが、SSDはデータの書き換え回数があるので、数多くのデータを長く保存するのには向かない。そのため、動画や写真編集、またイラスト制作などクリエイティブな作業を行なうPCのデータ保存にも耐久性、安全性に優れる「IronWolf」は最適であろう。HDDも経年劣化はあるので、長くデータ保存用のHDDを変えていないという人も、不安があるなら買い替えを検討してはどうだろう。

(提供:日本シーゲイト)

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