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トヨタによるスマホベースのカーシェア「TOYOTA SHARE」が実証実験開始

2019年01月23日 17時00分更新

文● オカモト/ASCII編集部

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 トヨタ自動車が、昨年11月に発表したカーシェアリングサービス「TOYOTA SHARE」の実証実験が、東京都中野区を中心にスタートしている。

トヨタがカーシェアに参入。中野区で実証実験を開始している

すでに国内でも広がりつつあるカーシェアリングだが
スマホで予約や利用が完結するのが特長

 TOYOTA SHAREはスマホでの利用を前提とし、店舗や駐車場などのステーションに置かれたレンタカーを、スマホからBluetooth経由でロック解除。返却もスマホの操作で完結する(元の駐車場ではなく、ワンウェイでトヨタレンタカーの店舗に返却することも可能)。

実際にはまだ試せていないが、BluetoothをオンにしたiPhoneを近づけることでロックが解除できるようだ

 予約時は利用する時間を設定した上で、マップからステーションの場所と自動車の空きをチェック。利用料金は15分単位のショート料金、もしくは6時間/12時間/24時間のパック料金の2タイプが用意されている(利用時間を設定すると、自動的に安い方の料金が表示される)。キャンセルは1分前まで可能。

実際の予約画面。時間や借りたい車両タイプを選択するとマップ上に空きが表示される

選択できる車種とともに、あらかじめ入力した時間分の基本料金が表示される

 月額基本料などは設定されておらず、対人/対物無制限の保険も基本料金に含まれているが、ノンオペレーションチャージ(自走可能時2万円、不可能時5万円)が無料になるオプション(324円/24時間)は別途用意されている。

料金はこのとおり。15分単位からというのも他のカーシェアリングサービスと似通っている。同じクラスの車でも料金が異なるのは現行モデルか、Wi-Fi搭載かなどの違いがあるため

 燃料代も上記の基本料金に含まれており(6時間超での利用の場合は1kmあたり16円がプラス)、切れてきた場合は指定ブランドのガソリンスタンドで給油し、車内にある専用カードで清算する。このあたりは既存カーシェアリングサービスと同じだが、マニュアルには「次のお客様のために可能な限り給油のご協力をお願いします」とのみ記されており、協力した見返りとしての利用時間の延長などは現時点ではないようだ。

最初の登録時に住所やクレカ番号などを入力する。運転免許証はカメラで撮影してアップする

 ワンウェイでの返却に対応した拠点は中野駅前のトヨタレンタカー店舗だけだったり、サービス内容もシンプルだったり、さらには対応するスマホはiPhoneのみ(Android非対応)と、まだまだ実証実験という印象は強いが、タイムズやカレコ、dカーシェアなどが先行し、日産やホンダも参入しているカーシェアリングサービスにおいて、トヨタの本気度は果たしてどんなものなのか、今後に期待したい。

中野区の各家庭にはこのような手紙がポスティングされて、登録を促しているようだ。Android非対応……


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