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CES 2019レポート 第39回

ヤマハ発動機のAIを活用した取り組みが面白い

“AI先生”搭載ピアノ登場、転ばない電動二輪も! CESヤマハブース

2019年01月21日 20時10分更新

文● 山本敦 編集●八尋/ASCII

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やさしいAI先生! 稽古をサポートしてくれるAIアルゴリズムを内蔵するピアノが登場

ヤマハの楽器部門が開発中のAIピアノのコンセプト

 もう一つ来場者の注目を集めていた展示がヤマハの“AIピアノ”だ。こちらは同じヤマハのグループの楽器部門が開発したコンセプトモデルになる。

 ただのピアノではなく、稽古をサポートしてくれるAIアルゴリズムを内蔵している。鍵盤の手前にはLEDのガイドランプを搭載。伴奏に合わせて、LEDランプの点灯を追いかけながら鍵盤をたたくとメロディーが演奏できる。プロトタイプのため別筐体となっていたが、ディスプレーにも重要な役割がある。正しくメロディーが弾けるとディスプレーに白い音符、間違った音の鍵盤をたたくと赤い音符がディスプレーにポップアップして、演奏の正誤が音だけでなく視覚的にもチェックできるという仕掛けを搭載しているのだ。

鍵盤の先端のところに赤と青色に光るガイドランプを搭載。ランプの点灯に合わせて鍵盤を追いかけるとメロディーが弾ける

正しく弾けると白色、間違った音符を弾くと赤色のバルーンのような画像がポップアップする。自身の演奏の練度が視覚的にもわかりやすい

 ここまでの機能であれば普通の電子ピアノにも搭載されているし、演奏のミスはチェックできても、メロディーを正しく弾けるようにならなければ楽しくピアノが学べない。ヤマハのAIピアノはさらに、間違った鍵盤をたたいてもメロディーに合った音を鳴らしてくれるアシスト機能も搭載している。

 自転車を補助輪付きの状態から乗り慣らして、少しずつ二輪走行を体で覚えていくように、最初は“楽しく”メロディーの演奏を学びながら、少しずつ正しい音が弾けるように上達を促す“やさしいAI先生”を搭載したピアノというわけだ。演奏アシスト機能の方は補正の強度を設定から変えられるので、少しずつ自らの腕前で上達する喜びも味わえる。とりあえず今のところ商品化の予定はないプロトタイプだというが、オトナのピアノ教室に通いたくても時間が取れないサラリーマン層にヒットしそうだ。

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