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オヤジホビー-ワタシが好きな物はみんなも好き、かもしれない- 第162回

手持ちの空薬莢の大半が第二次世界大戦時のものでした

2019年01月20日 17時00分更新

文● にゃかむら(@TK6506)、編集●アスキー

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ダミーカートリッジと同じメーカーのものも

 次に多かったのはダミーカートリッジにもあったTWの刻印の入ったもの。3個ありました。

3個は前回も出てきたTW製です

 TWはミネソタ州のTwin Cities Army Ammunition Plantです。

52年製が1個と53年製が2個でした

 1946年にTwin Cities Arsenalに名称変更されているので、いずれもTwin Cities Arsenal製ですね。52年、53年というと第二次世界大戦が終わって朝鮮戦争の最中です。

1949年までに終戦になると思ってた?

 あとの2個はそれぞれメーカーが違いました。ひとつはSL、もうひとつはLCです。

この2個はそれぞれメーカーが異なります

 SLはミズーリ州にあったSt. Louis Ordnance Plantという工場です。1941年から1945年まで弾薬の製造をしたのち閉鎖されましたが、朝鮮戦争とベトナム戦争の間は再開しました。その後1998年までいくつかの建物が連邦機関などに使用されていましたが、2006年に解体されました。PCBや重金属などの汚染物質が大量にあったため、解体には1年もかかったそうです。

 LCはダミーカートリッジでは一番多かったミズーリ州のLake City Army Ammunition Plantです。

SLは44年製、LCは新しくて86年製です

 St. Louis Ordnance Plantの方は製造年が4としか打たれていませんが、これは44年という意味。1桁目だけ刻印されているパターンがあるそうです。ていうことは、アメリカは遅くとも1949年には戦争は終わるって考えていたのかもしれないなぁ。考えすぎですかね。

2つの空砲の刻印もSLとLCでした

 空砲も先ほどの空薬莢と同じく、St. Louis Ordnance Plant製とLake City Army Ammunition Plant製がひとつずつでした。

SL製は製造年も先ほどの空薬莢と同じ44年、LC製も44年でした

 空砲の2つはどちらも44年製でした。その割には黒ずみが少ないので、どこかで磨かれたのかもしれませんね。St. Louis Ordnance Plant製は先ほどと同じく1桁表記になっています。

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