ダミーカートリッジと同じメーカーのものも
次に多かったのはダミーカートリッジにもあったTWの刻印の入ったもの。3個ありました。
TWはミネソタ州のTwin Cities Army Ammunition Plantです。
1946年にTwin Cities Arsenalに名称変更されているので、いずれもTwin Cities Arsenal製ですね。52年、53年というと第二次世界大戦が終わって朝鮮戦争の最中です。
1949年までに終戦になると思ってた?
あとの2個はそれぞれメーカーが違いました。ひとつはSL、もうひとつはLCです。
SLはミズーリ州にあったSt. Louis Ordnance Plantという工場です。1941年から1945年まで弾薬の製造をしたのち閉鎖されましたが、朝鮮戦争とベトナム戦争の間は再開しました。その後1998年までいくつかの建物が連邦機関などに使用されていましたが、2006年に解体されました。PCBや重金属などの汚染物質が大量にあったため、解体には1年もかかったそうです。
LCはダミーカートリッジでは一番多かったミズーリ州のLake City Army Ammunition Plantです。
St. Louis Ordnance Plantの方は製造年が4としか打たれていませんが、これは44年という意味。1桁目だけ刻印されているパターンがあるそうです。ていうことは、アメリカは遅くとも1949年には戦争は終わるって考えていたのかもしれないなぁ。考えすぎですかね。
空砲も先ほどの空薬莢と同じく、St. Louis Ordnance Plant製とLake City Army Ammunition Plant製がひとつずつでした。
空砲の2つはどちらも44年製でした。その割には黒ずみが少ないので、どこかで磨かれたのかもしれませんね。St. Louis Ordnance Plant製は先ほどと同じく1桁表記になっています。
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