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このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第134回

ファーウェイ「HUAWEI Mate 20 Pro」の魅力はトリプルカメラだけにあらず!

2019年01月20日 12時00分更新

文● 村元正剛(ゴーズ) 編集●ASCII編集部

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最新チップ「Kirin 980」による
ストレスのない操作感も魅力

 HUAWEI Mate 20 Proに搭載されている最新チップセット「Kirin 980」は、9月に発表された時点では「世界初の7nmプロセスで製造されたチップセット」とアピールされた。実際に製品に搭載されたものとしては、iPhone XS/XS Maxに搭載された「A12 Bionic」に先行されたが、発表時点では世界初で、製品搭載としてはAndroidスマートフォン初の先進的なチップセットだ。AIに特化した処理をするNPU(ニューラル・ネットワーク・プロセッシング・ユニット)が前モデル「Kirin 970」の1個から2個に増えたこともセールスポイントとしている。

 ここでは、その詳細な仕様についての説明は避けるが、操作感はきわめて軽快で、動きを良くするために起動中のアプリを終了させたり、メモリーを開放したりする必要性はないだろう。スマホを動作性を表す際に「サクサク」「ヌルサク」「キビキビ」といった言葉が使われるが、HUAWEI Mate 20 Proでは、どの言葉も当てはまらないように思った。かつてのスマホにあった、ちょっとしたストレスさえ忘れてしまうほどに快適で、それが自然に思えるほどだ。

 実感レベルでは一切不満を感じることがないので、ベンチマークも測定してみた。スマホの処理速度を比較するために用いられることが多い「AnTuTu Benchmark」アプリで測定した結果、27万を超える高スコアを記録した。

「AnTuTu Benchmark」アプリで3回測定した最高スコアは「272378」だった。なお、Kirin 980は最大2.6GHzのオクタコアCPUで、RAMは6GB

急速充電やDSDV
防塵・防水にも対応

 内蔵バッテリーは4200mAhで、電池持ちは非常に良い印象。朝フル充電で出かけて、その日のうちに電池がなくなることはまずない。付属の充電器を使うことで最大40Wで高速充電ができる「HUAWEI SuperCharge」にも対応。30分で最大70%をチャージできることを公表しているが、実際に充電すると、見る見るうちに電池残量を増えるといった感じで、就寝時に充電をし忘れても、朝の身支度の間に充電したり、電源があるカフェで充電したりもできる。

充電は面白いほどに早い。ちょっとした空き時間に、満充電にできる

 個人的にはワイヤレス充電に対応したこともありがたかった。職場のデスクにiPhone Xを充電するためにスタンド型のワイヤレスチャージャーを置いているのだが、それをHUAWEI Mate 20 Proの充電にも使えるからだ。さらに、HUAWEI Mate 20 Proは “ワイヤレス逆充電” にも対応している。HUAWEI Mate 20 Proの「設定」で「ワイヤレス給電」をオンにして、背面にワイヤレス充電「Qi」に対応するデバイスを載せるだけで充電できるのだ。まだ、実際に役に立ったことはないが、自分のiPhone Xを充電したり、電池残量がピンチになった人を助けてあげたりできそうだ。

「設定」→「電池」→「ワイヤレス給電」をオンにするだけで、ワイヤレス逆充電ができる

 SIMスロットには2枚のnanoSIMを装着でき、DSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)に対応している(ただし、au VoLTEはソフトウェアアップデートで対応予定)。2枚目のSIMの代わりに「HUAWEI NMカード」というnanoSIMサイズのメモリーカードを装着することも可能だが、Amazonなどのオンラインストアをチェックしたところ、microSDカードよりも割高だ。内蔵ストレージが128GBなので、動画を撮ったり保存したりすることが多くなければ、NMカードは必要ないだろう。

SIMスロットは両面に1枚ずつnanoSIMをセットできる仕様

【まとめ】10万超えの価格も納得のデキ

 HUAWEI Mate 20 ProはIP68の防塵・防水にも対応している。2つの周波数を同時に受信する高精度なGPSも搭載。デュアルスピーカー(ノッチ部と本体底部)を搭載し、音も結構迫力がある。FeliCa(おサイフケータイ)には対応していないが、NFCは搭載されている。

 12万830円(税込)という本体価格は、一見高く思えるかもしれないが、6.5型ディスプレーのiPhone XS Maxの価格(SIMフリーの64GBモデルが13万4784円、256GBモデルが15万3144円)と比べると、妥当な価格設定といえる。また、前モデルのHUAWEI Mate 10 Proや、2018年6月に発売されたHUAWEI P20なども、いまでも十分にハイエンドなので、Leica搭載モデルをお手頃価格で買いたいならば、そうした型落ちモデルを狙うのも得策だろう。

ファーウェイ「HUAWEI Mate 20 Pro」の主なスペック
ディスプレー 約6.39型有機EL(19.5:9)
画面解像度 3120×1440ドット
サイズ 約158(H)×約72(W)×約8.6(D)mm
重量 約189g
CPU HUAWEI Kirin 980
2×2.6GHz+2×1.92GHz+4×1.8GHz(オクタコア)
メモリー 6GB
ストレージ 128GB
外部ストレージ HUAWEI NMカード(128GB)
OS Android 9(+EMUI 9.0)
対応バンド LTE:1/2/3/4/5/6/7/8/9/12/17/18/19
/20/26/28/32/34/38/39/40/41
W-CDMA:1/2/4/5/6/8/19
4バンドGSM
DSDS ○(DSDV)
無線LAN IEEE802.11 a/b/g/n/ac(2.4/5GHz)
カメラ画素数 メインカメラ:約4000万画素(F値1.8、広角)
+約2000万画素(F値2.2、超広角)
+約800万画素(F値2.4、望遠)
/インカメラ:約2400万画素(F値2.0)
バッテリー容量 4200mAh(急速充電 10V/4A対応)
ワイヤレス充電 ○(15W、Qi互換)
生体認証 ○(指紋、顔)
SIM nanoSIM×2
USB端子 Type-C
カラバリ Midnight Blue、Twilight、Black

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