クアルコムの柱である
特許ライセンスビジネスの今後がかかっている
アップルと言えば、年始に業績を下方修正することが報じられたところだ。その中では、世界最大のスマートフォン市場である中国での苦境が要因の1つに挙げられている。
クアルコムはこれを商業上の争いと見ており、交渉、そして特許使用料支払いに持っていきたいところだ。クアルコムはブロードコムによる買収話が持ち上がるなど、業績は決して好調とは言えない。特許ライセンスは同社の事業に大きな比率を占めており、社内では開発と特許ライセンス事業を分離するという話も出ていたようだ。
独占禁止法という点では、韓国の公正取引委員会がクアルコムをクロ判定し、多額の制裁金支払いを求めている。合計10日を費やす予定である米国でのFTC対Qualcommの審理では、ファーウェイ、サムスン、アップル、アップルの委託製造業者、ZTEなどが証言を行うことになっている。この結果は、FTCと同様の主張をしているアップル対クアルコムの訴訟にも大きな影響を与えると言われている。ちなみに判事を務めるのは、アップル対サムスンの訴訟で判事を務めたLucy Koh氏だ。
筆者紹介──末岡洋子
フリーランスライター。アットマーク・アイティの記者を経てフリーに。欧州のICT事情に明るく、モバイルのほかオープンソースやデジタル規制動向などもウォッチしている
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