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最新パーツ性能チェック 第243回

349ドルのレイトレーシング対応GPUは“脱Pascal”を実現できるのか?

GeForce RTX 2060性能検証!GTX 1070 Ti拮抗の新メインストリーム

2019年01月07日 23時00分更新

文● 加藤勝明(KTU) 編集●ジサトライッペイ

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 2019年1月7日(日本時間)、NVIDIAはCES 2019のプレスカンファレンスにおいてTuring世代のメインストリームGPU「GeForce RTX 2060」を発表した。Turing世代のGPUは、現時点でDXR(DirectX Raytracing)に対応する唯一のGeForceファミリー(Turing以外ではVoltaのみDXR対応)であり、レイトレーシングのリアルタイム処理を補助するRTコアと、AIによる高画質化(DLSS)を行なうTensorコアを備えているのが大きな特徴だ。

 Turing世代の下位モデルはどこまでこれらの機能をサポートするのかが話題となっていたが、今回のRTX 2060のリリースでメインストリーム向けでもDXRやDLSSが使えるGPUであることが判明し、NVIDIAの覚悟がまたひとつ明らかになった。

 発売日が北米時間における1月15日、NVIDIAが同社のストアで提供するFounders Edition(以降、FE)は「349ドル」。為替や独自設計などの要素が価格に上乗せされる本邦向けのいわゆる「オリジナルファンモデル」もこの後続々とリリースされる見込みだ。

 今回は運良くRTX 2060のFEを試用できる機会に恵まれた。RTX 20シリーズは最上位であるRTX 2080 Tiの製品供給量の問題や、同格型番で従来モデルを大きく上回る価格設定(特に国内)、そして肝心のDXRやDLSS対応タイトルの出遅れなどで好スタートとは言いづらい状況にあったが、RTX 2060はこれを好転させることができるだろうか? 1世代前のPascal世代GPU「GeForce GTX 10シリーズ」に比べて、どの程度優れているのかをチェックしていきたい。

今回試用したRTX 2060 Founders Editionのパッケージ。RTX 2070~2080 TiのFEはリファレンスモデルよりも若干値段が上に設定されていたが、今回入手した情報ではRTX 2060 FEは349ドルと明記されている。国内モデルの販売価格は原稿執筆時点では不明だ。

箱のカバーを外すとデュアルファンを装備したFEの姿が出現する。なお、カードを覆う保護用のラップは撮影時に外している。

カードの外観。デュアルファン仕様のクーラーにNVLINKブリッジ用のカバーなし、カード上部でなく後部に補助電源コネクターがあるなど、RTX 2070 FEと共通だ。

カードのバックプレート。

映像出力端子の構成もRTX 2070 FEと同じ。DVI出力のほか、USB Type-C端子も備えている。

補助電源コネクターは8ピン×1。メインストリームGPU搭載カードとしてはごく普通の構成となる。配線がカードに被らないのは個人的に非常に好みだ。

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