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最強クラスのCPUクーラーを「2990WX」「2950X」で徹底テスト

果たして簡易水冷を超えられるのか? 「Wraith Ripper」でThreadripperを空冷運用する

2018年12月28日 11時00分更新

文● 加藤勝明(KTU)

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まとめ:Threadripper自作の選択肢に入れて良いCPUクーラー

 以上でWraith Ripperの簡単なレビューは終わりだ。CPUクーラーとしてはとても優秀。超大型クーラーは固定が難しいものが多いが、Wraith Ripperは超ロングシャフトの採用で非常に簡単な取り付けを可能にした。ただ重量があるので、移動時(特に引っ越しや配送など)はWraith Ripperは取り外すのが好ましい。ハイエンドならではの扱いにくさはあるが、下手な簡易水冷よりもずっと冷え、見た目のパンチも効いている。Wraith RipperはThreadripper自作におけるCPUクーラーの最初の選択肢に入れても良い製品ではなかろうか。

 最後になるが、初期ロットに関しては背面から前面側に空気が流れるようにファンが逆向きになっており、現在Cooler Masterが問題に対処中。通常の空冷クーラーの場合、前面側から背面側へ空気が流れるようにファンを固定するのが一般的であり、PCケース側も前面吸気&後方排気になるようケースファンが組み込まれている。前面側から背面側という向きに付いていればさらなる効果も期待できるので、今後のCooler Masterの対応を待ちたい。

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