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最強クラスのCPUクーラーを「2990WX」「2950X」で徹底テスト

果たして簡易水冷を超えられるのか? 「Wraith Ripper」でThreadripperを空冷運用する

2018年12月28日 11時00分更新

文● 加藤勝明(KTU)

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検証環境は?

 今回の検証環境を紹介しよう。CPUは発熱量が一番多いと予想されるThreadripper2990WXと、X付きの上位モデルであるThreadripper 2950Xの2種類を準備。この2つのCPUをどれだけ冷やせるかに注目する。

 比較対象として、LIQTECH TR4の240mmラジエーター採用モデルのほかに、Threadripper同梱のアタッチメントが利用できるLGA115X/AM3/AM4用のCRYORIG製「A40」も準備した。同じ240mmラジエーターだが、ヒートスプレッダーフルカバーか否かの違いもチェックしてみたい。

 CPUのクロックについては定格運用のほか、マザー側で定格最大クロックを超えて行なう自動オーバークロック機能のPrecision Boost Overdrive(PBO)を有効にした場合も測定した。ただROG ZENITH EXTREMEは2990WXで超高負荷をかけるとVRMの発熱が原因で落ちる可能性がある。そのため別途4cmファンの風をVRMに当てている(これでも十分効果が得られる)。

 ただ本来ならPCケースに入れて検証してみたかったが、物理的な制約でWraith Ripperが入るPCケースを確保できなかったため、全てバラック組みとしている。そしてWraith Ripperには最初からグリスが塗られているが、今回はこれを除去し、全環境でArctic製グリス「MX-4」を使用している。この点はご容赦頂きたい。

検証環境:Threadripper
CPUAMD Ryzen Threadripper 2990WX(32C64T、3GHz〜4.2GHz)、AMD RyzenThreadripper 2950X(16C32T、3.5GHz〜4.4GHz)
マザーASUSTeK ROG ZENITH EXTREME(AMD X399、BIOS 1501)
メモリG.Skill F4-3200C14D-16GFX×2(DDR4-2933で運用)
グラフィックGeForce RTX 2080Ti Founders Edition
ストレージインテル SSDPEKKW512G7X1(NVMe M.2 SSD、512GB)
電源Silverstone SF85F-PT(850W、80PLUS Platinum)
CPUクーラーCooler Master Wraith Ripper、Enermax ELC-LTTR240-TBP(簡易水冷、240mmラジエーター)、CRYORIG A40(簡易水冷、240mmラジエーター)
OSWindows 10 Pro 64bit版(October 2018 Update)

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