最強クラスのCPUクーラーを「2990WX」「2950X」で徹底テスト
果たして簡易水冷を超えられるのか? 「Wraith Ripper」でThreadripperを空冷運用する
2018年12月28日 11時00分更新
文● 加藤勝明(KTU)
まずはじっくりと観察してみる
取り付けの前にWraith Ripperを様々な確度から鑑賞してみよう。一般的な空冷CPUクーラーは土台を組んだりファンを固定するといった組立工程が必須だが、Wraith Ripperの場合はパッケージから出したらそのまま装着できる。ソケットにあるネジ穴とWraith Ripper底部のネジを合わせるようにして置き、上部のネジを回すだけでソケットに固定できる。この手軽さは驚異的ですらある。ただヒートスプレッダーをフルカバーするよう、接触部が長方形になっていることと、Socket TR4のネジ穴は台形状に設けられているため、Wraith Ripperは取り付けることのできる向きが完全に決まっているという点に注意したい。
↑Wraith Ripperと2990WXのパッケージの比較。いかに巨大かがわかるだろう。高さ160.5mmと巨大だが、幅も奥行きも同じ位デカい
↑サイド部分は目の細かいフィンが上から下まで続いている。実際に取り付けると、この部分がPCケースの前と後ろに来ることになる
↑Wraith Ripper最大の武器は、Threadripperのヒートスプレッダをフルカバーする接触部分。ヒートパイプは贅沢に7本も使われている。出荷時にはグリスが一面に塗られている
↑上部にある4つのネジは長いシャフトで貫通しており、ここを回せばソケットに固定できる。ロゴ上側のネジ2本は下側2本より間隔が狭いため、取り付け方向は決めることができる
↑ファン用の4ピン電源ケーブルとは別に、Wraith Ripper内部に組み込まれているアドレサブルLEDの電力用にSATAの電源ケーブルがある。ファンを回すだけなら4ピンだけで十分だ
↑カバー側面部分のコネクターに付属のケーブルを利用してマザーのUSB2.0のヘッダピンと連結すれば、Cooler Masterが配布しているLED制御用アプリで発光色等を変更できる
↑動作中はかなり派手にLEDが点灯する