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最新パーツ性能チェック 第242回

レイトレーシング処理における見た目と性能、消費電力の変化が丸わかり!

「Battlefield V」をGeForce RTX 2070/2080/2080 TiでDXR徹底検証

2018年12月22日 07時00分更新

文● 加藤勝明(KTU) 編集●ジサトライッペイ

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ステージごとにレイトレーシング有効時の性能をチェック

 では今回の検証環境を紹介しよう。RTX 2070/2080/2080 Tiは、すべてFounders Editionを用意した。さらにDXRが有効になるTITAN Vも準備。それぞれのカードにおいて、レイトレーシングあり(DXR有効と表記)の時と、レイトレーシングなし(DXRなしと表記)の時で、フレームレートにどの程度の差が出るのかを検証してみたい。ドライバーはすべてGeForce 417.22で計測している。

検証環境
CPU Intel「Core i9-9900K」(8C/16T、3.6~5GHz)
マザーボード GIGABYTE「Z390 AORUS MASTER」(Intel Z390)
メモリー G.Skill「F4-3200C14D-16GTZR」(DDR4-3200 8GB×2、DDR4-2666で運用)
グラフィックス NVIDIA「GeForce RTX 2080Ti Founders Edition」、NVIDIA「GeForce RTX 2080 Founders Edition」、NVIDIA「GeForce RTX 2070 Founders Edition」、NVIDIA「TITAN V」
ストレージ Western Digital「WDS100T2X0C」(M.2 NVMe、1TB SSD、システムドライブ運用)、Crucial「MX300 CT1050MX300SSD4/JP」(M.2 SATA、1.05TB SSD、データドライブ運用)
電源ユニット SilverStone「SST-ST85F-PT」(850W、80 PLUS Platinum)
OS Microsoft「Windows 10 Pro 64bit版」(October 2018 Update適用済み)

 マルチプレイでは安定した性能評価にはならないので、検証はすべて大戦の書(シングルプレイ)で行なった。前掲のスクリーンショットで示した3ステージを使用し、一定のコースを移動した時のフレームレートを「OCAT」で計測した。画質は「最高」、DXRレイトレース・リフレクションのクオリティーも「最高」とし、ビネット効果などのオフにすべき設定はDXRなしの時でもすべてオフとした。

「旗なき戦い:強襲部隊」では6割程度まで落ち込む

 まずはアフリカ戦線が舞台の「旗なき戦い:強襲部隊」ステージにおける結果から見てみよう。

旗なき戦い:強襲部隊ステージ、1920×1080ドット時のフレームレート。

旗なき戦い:強襲部隊ステージ、2560×1440ドット時のフレームレート。

旗なき戦い:強襲部隊ステージ、3840×2160ドット時のフレームレート。

各解像度における平均フレームを、DXRなしの時を100%とした場合に、DXR有効時にどのくらいの性能になるか示したグラフ。

 この検証ではレイトレーシングを利用した水の反射が見られる地域を意図的に通過してテストしている。ざっくりと見る限り、DXRを有効にするとなしの時の6割程度にフレームレートが落ち込むことがわかる。

 それでもRTX 2080 TiならフルHDで平均100fpsを上回り、WQHDでも60fps以上をキープできている。RTX 2070でもフルHDなら60fps以上を維持できた、という点も見逃せない。Day 1パッチの直後はRTX 2070のパフォーマンスが芳しくなくどう評価すべきか悩んでいたが、チャプター1パッチで大化けした印象だ。

 TITAN Vもなかなか健闘しているが、DXRなしの時はRTX 2080 Tiと2080の中間だが、DXRを有効にするとRTX 2080以下RTX 2070以上のラインに下がる点に注目したい。RTコアでやるべき計算をCUDAコアで処理しているため、そこがボトルネックになっているようだ。

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