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VRの解像度は設定により大幅に変わる!

Core i9-9900K&RTX 20シリーズでVIVE Proの動作状況を徹底検証

2018年12月18日 11時00分更新

文● 加藤勝明(KTU) 編集●ジサトラ ハッチ

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数値は順当な結果、Orange Roomは頭打ちか

 最初に各GPUのVR性能を「VRMark」でスコアー化し、パワーの序列を把握しておこう。テストは“Orange Room”“Cyan Room”“Blue Room”の3つを実行するが、唯一Cyan RoomのみDirectX12ベースのテストである、という点に注意して欲しい。

「VRMark」のスコアー

 GTX 1070→RTX 2070へジャンプするだけで大きくスコアーが伸びる(価格も2万円は違うのだから順当な結果)が、CyanやBlue Roomに比べOrange Roomは伸び率が低い(Orange:119%、Cyan:173%、Blue:164%)。それどころかRTX 2080 TiのOrange RoomはRTX 2070と大差ないスコアーだ。

 Orange Roomといえば初代VIVEやOculus RiftといったPC向けVRヘッドセット環境を想定したテストなので、RTX 2080 Tiで性能が伸びないのは非常に困る。

 ……と、言いたくなるが、Orange Roomのスコアーが伸び悩む理由は各テスト実行時の平均fpsを見れば一発で分かる。

「VRMark」の平均フレームレート

 上のグラフを見れば分かる通り、Orange Roomは負荷が軽すぎて平均250fpsを超える。つまりこれ以上スコアーが伸びてもテストの想定環境をすでにクリアーしているので伸びなくても問題ない。むしろ伸びないのはVRMark側の仕様である可能性すらあるのだ。

 ただしその一方で、未来のVRシステムを想定したBlue Roomでは一番速いRTX 2080 Tiでも平均100fpsに届かない。テストの目標fpsは110fpsなので、もう少し性能が上がればBlue Room相当の負荷でも十分VRコンテンツに落とし込めるだろう。

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