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ロードマップでわかる!当世プロセッサー事情 第488回

業界に多大な影響を与えた現存メーカー パソコンの元祖IBM 5100が誕生

2018年12月10日 12時00分更新

文● 大原雄介(http://www.yusuke-ohara.com/) 編集●北村/ASCII.jp

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短期間で後継機を製造
このノウハウが後のIBM-PCで活かされる

 さて、そのIBM 5100は最小構成(16K RAM+BASIC)で8975ドル、最大構成(64KB RAM+BASIC+APL)で1万9975ドルと、ややパーソナルとは言いにくい価格であった。ちなみに日本でも発売されていたらしいが、最小構成で340万円、最大構成では800万円ほどだったらしい。

 当然ながらコンシューマーが使う価格ではなく(というか、そもそもコンシューマー向けに販売するチャネルすら、当時のIBMは持ち合わせていない)、一部の企業ユーザーに販売された程度だが、使い方としては単体でというよりは、それこそメインフレームとつないで使うケースが多かったらしい。

 そこで1978年に、QICテープドライブに加えて8インチFDDをラインナップに加えるとともに、IEEE-488やRS232Cなど、周辺機器と接続するための機能を強化したIBM 5110を発表する。

IBM 5100の後継機「IBM 5110」

 プロセッサーは引き続きPALMのままで、メモリー搭載量にも違いはない。特筆すべきは、GSDはこのIBM 5110を企画から製造までわずか3ヵ月でやってのけたことだ。これはLowe氏の部隊にいたBill Sydnes氏の努力の賜物であったが、この経験はIBM-PCの開発でも生かされることになる。

 IBM 5100シリーズの末裔が1980年に出たIBM 5120である。フロッピードライブが2台となり、モニターも9インチに大型化され、キーボードが打ちやすくなった(手前にパームレストが設けられた)が、内部構造そのものはほとんどど変わっていない。

 PALMプロセッサーそのものには手が入っておらず、処理性能は向上していない。PALMプロセッサーをさらに高速化する計画も一応あったらしいのだが、後継製品ではPALMを使うことそのもののぜひから見直されたようだ。

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