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このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第131回

BlackBerry KEY2は物理キーボード好きにとって最後の砦

2018年12月09日 12時00分更新

文● 林 佑樹 編集●ASCII編集部

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イジりやすい画質と汎用的な“ビビット”

 BlackBerry KEY2のアウトカメラは標準レンズと望遠レンズのデュアル仕様で、いずれも1200万画素となっているが、望遠レンズの必要性をあまり感じなかった。また、画質傾向は意外と良好であり、白を白として明確に取得しようとするクセを踏まえたうえで運用したほうがいい。フィルターを使用しない場合は、ここ最近のスマホカメラ群と比べると地味なのだが、階調は豊富であり、あとから調整もしやすい。

左がフィルター未使用、右がビビット。ビビットはあまりキツい処理ではないため、これをデフォルトにしてもいいくらいだ

晴天下についてはストイックに記録してくれる

日陰ではシャドウが潰れがちと見えてしまうが、階調が残っているケースが多く、写真補正アプリで救済可能だ

夕焼けの雰囲気はなかなかなのだが、ホワイトバランスの調整はいまいち

夜間はノイズが増えがちだが、スマートフォンのディスプレー上で見るぶんには違和感は少なめ

ご飯写真は光源次第だが、ビビットのフィルターを使用したほうがいい結果になることが多くあった

 ポートレートモードは、背景をぼかすものになっているのだが、発動するしないが不安定であり、同じ距離でも状況次第ではうまくいかないこともある。正直、ちょっと使いにくいのだが、人物のウェストアップくらいでは打率は高めだった。白の多い場所で、少し露出補正を高めにすると、あまり補正をしなくてもいい写真になりやすい。ビジネスシーン、たとえばオフィスでの使用前提なのかと思ったほど。

ポートレートモード時は、発色傾向もやや変化するようで、白の多い場所との相性がなかなかいい

【まとめ】ゲームをしない、物理キーボード好きなら買い

 ハイスペック端末群と比べると、用途割り切り、かつ物理キーボードを評価するかで購入選択肢に入ってくる端末だ。現状、まともな物理キーボード搭載機としてはBlackBerry KEY2のみであり、過去最高に極まった物理キーボードであるため、フリック入力ではなく、QWERTY入力で快適に過ごしたいのであれば、これしかないだろう。

BlackBerry「BlackBerry KEY2」の主なスペック
ディスプレー 4.5型
画面解像度 1080×1620ドット
サイズ 71.8×151.4×8.5mm
重量 約160g
CPU Snapdragon 660
メモリー 6GB
内蔵ストレージ シルバー:64GB
ブラック:128GB
外部ストレージ microSD(最大2TB)
OS Android 8.1
対応バンド LTE:1/2/4/3/5/7/8/12/13/17/18/19/20/
26/28/32/38/39/40/41
W-CDMA:1/2/4/5/6/8/19
DSDS
無線LAN IEEE802.11ac(2.4/5GHz対応)
カメラ画素数 リア:12メガ+12メガ
/イン:8メガ
バッテリー容量 3500mAh
SIM nanoSIM×2(シルバーのみ)
USB端子 Type-C
カラバリ シルバー、ブラック
価格 シルバー:7万9800円
ブラック:89,800円(税込)

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