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各国の主流LTEバンドに対応する携帯翻訳機「KAZUNA eTalk 5」

スマホ復活か 負債26億フリーテル創業者が翻訳機で再起

2018年12月06日 16時59分更新

文● 山崎潤一郎 編集●飯島恵里子/ASCII

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主流LTEバンドに対応し翻訳レスポンスの速さが自慢

 最後にKAZUNA eTalk 5について、触れておこう。72言語に対応した通常の音声翻訳機能に加え、翻訳しながらメッセージのやりとりが可能な「チャット翻訳」、メニューや説明書などをカメラで撮影して翻訳できる「撮って翻訳」、最大6台の接続が可能なWi-Fiテザリングと他社製の翻訳機にはない多彩な機能を備えている。

3.5インチの大画面に、シンブルで使いやすそうなユーザーインターフェイスがKAZUNA eTalk 5の特徴。本体サイズ/重量は約59×127.8×11mm/約123g。3.5型ディスプレー(480×854ドット)、1GBメモリー、8GBストレージなどを搭載。SIMスロットはmicroSIM、有線LANはIEE802.11n(2.4/5GHz対応)。12月7日発売。価格は2万6870円

 ただ、最大の特徴は、対応周波数の多さであろう。対応バンドはLTEが1/2/3/5/7/8/19/20/28/38/39/40/41などとなっている。特に、高速通信を可能にする対応LTEバンドの多さは特筆に値する。前述の通り、ユーザーが音声で文章を入力するたびにそのデータを翻訳エンジンに飛ばし、帰ってくる結果を受け取らなければならないので、翻訳のレスポンスは、通信の接続状況に左右されると言っても過言ではない。

ストレスを感じない翻訳レスポンスを実現するために、各国の主流LTEバンドに対応するKAZUNA eTalk 5

 図にもあるように各国の主要LTEバンドに対応している点が、KAZUNA eTalk 5の最大の武器であり、他社の翻訳機に対する大きなアドバンテージであろう。一見すると、KAZUNA eTalk 5の多彩な機能に目を奪われてしまいそうだが、翻訳機としての基本的な機能にもしっかりと目配りしている点は評価したい。

 加えて、他社製翻訳機に見られるように、中国国内で利用するときだけ「中国モード」への切り替えなければならない手間を省いている点にも注目したい。中国国内で使用する場合、通信規制によりGoogleなどの翻訳エンジンが使えないので、接続先を中国系のサーバーに切り替えなければならないのだが、KAZUNA eTalk 5は、これを自動で行ってくれる。些細なポイントではあるが、ユーザーの中には、こような設定変更を見逃したり、操作にストレスを感じる人もいる。

 伸び盛りの携帯翻訳機市場にKAZUNA eTalk 5という手強いライバルが登場したことで、ポケトークやイリーといった既存の人気機種もうかうかとはしていられないであろう。


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