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業界人の《ことば》から 第320回

富士通LIFEBOOK UH-X/C3の世界初は、本質的な価値ではない

2018年11月30日 09時00分更新

文● 大河原克行、編集●ASCII

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時間や空間を楽しむためのパソコン

 齋藤社長は「人に寄り添う」PC、あるいは「ヒューマンセントリック」なPCという言葉で表現する。

 「PCが、お客様の生活に貢献することを考えれば、商品へのこだわりはもちろん、日々目まぐるしく変わる暮らしやトレンド、社会、常識や概念の変化をとらえながら、多様化する個々の価値観にきちんと目を向けることが必要である。

 人生100年時代を迎えるなかで、元気に活躍できる社会、安心して暮らせる社会をつくることが重要な課題である。そして、人生を充実したものにする上で、私たちができることはなにか。世の中の変化をしっかりととらえながら、単なるデジタルデバイスを超えて、個々の価値観に対して貢献できるものを提供することである。

 そうした時代にむけて、こだわりぬいた匠の結晶ともいえる製品を市場に投入しなくてはならない」

 今回の2つの世界初の新製品には、「X」という型番をつけた。これも世界初を表現する型番ではない。

 そこには「自分の時間を、最高に高めるパソコンへ」という言葉が添えられるように、時間や空間を楽しむためのツールとしての意味合いを持たせている。

 「使う人の時間のすべてを、より豊かに高め、最高の時間を追求する1台。モノづくりの結晶として、Xが誕生する。キーワードは感動である。使った人すべてに、感動の軽さと、感動の空間を約束する」と宣言する。

 だからこそ、世界初に代表される技術は、こうした本質的な意図を支えるものと位置づける。

 「使う人を思い、暮らしのニーズをみつめ、時代の変化に遅れずに、変わる価値観に目を背けることなく向き合い、形にし、感動をタイムリーに届けるのがX。匠の技によって、人に寄り添って進化を続けることになる」とする。

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