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ロードマップでわかる!当世プロセッサー事情第485回

AMD GPUロードマップ  Radeon InstinctはTesla V100とほぼ同性能

2018年11月19日 12時00分更新

文● 大原雄介(http://www.yusuke-ohara.com/) 編集●北村/ASCII.jp

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サーバー向けはNVIDIAとほぼ肩を並べる
ゲーミングはNAVI世代に期待

 最後にコンシューマー寄りの話をしよう。Windows10のDXR(DirectX Raytracing)への対応をWang氏に尋ねたところ、「まずはパフォーマンスアップが先だ。今はまだゲームのパフォーマンスは十分とは言えない。ローエンドのGPUでもゲームには十分なパフォーマンスが得られるという時代になれば、もちろん次はレイトレーシングということになるだろうが、それは今ではない」という返事であった。

 AMDはプロ向けにはRadeon ProRanderというリアルタイムのレイトレーシングソリューションを提供しているが、これはOpenCLベースのもので、コンシューマー向けにはそのままでは使えないし、実際コンシューマー向けに提供の予定は今のところない、という返事であった。

 実のところゲーミングGPUに関して言えば、Vega20はあまり大きなインパクトにはなりそうもない。技術的には、例えばVega20を2つ搭載したハイエンド向けビデオカードなどは「技術的には」可能だろうが、そうした製品の具体的なプランは今のところないようだ。

 とはいえ、サーバー向けに関して言えばNVIDIAとほぼ肩を並べるところまで来たのは事実である。NVIDIAの次の製品は、Samsungの7nm EUVプロセスを待たなければならない。

 その7nm EUVプロセスは先月リスクプロダクションに入ったが、ボリュームプロダクションに行くには、問題がなにもなかった場合でも半年程度はかかるし、そこからNVIDIAが試作→量産となると、2019年中にモノが出てくるか怪しいところである。

 そのころにはAMDもN7+(7nmのEUVプロセス)を利用したNAVI世代の試作に入ってることで、以前よりはNVIDIAとの距離は縮まっていそうだ。ゲーミングGPUについても、今のところはNAVI世代に期待というところだろうか?  とはいえ、それだと2019年中になにも製品が出てこないことになりかねないのだが、これに関してはAMDは黙して語らずの姿勢を崩さないのがやや残念である。

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