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Xperia XZ3はXperia XZから2年でどれだけ進化したかを比較した!

2018年11月18日 12時00分更新

文● 平澤寿康 編集●ASCII編集部

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有機ELディスプレーはさすがの鮮やかさ

 次に、ディスプレーの画質をチェックしましょう。冒頭でも紹介しているように、Xperia XZ3ではディスプレーにXperiaシリーズとして初となる有機ELパネルを採用しています。サイズは6型で、表示解像度は2880×1440ドット。アスペクト比が18:9の縦長ディスプレーです。

 そして、左右側面付近が本体の曲線に合わせてカーブしています。左右側面のベゼル幅を狭く見せるための手法でもありますが、確かにベゼル幅が極限まで狭められているように感じられます。全画面表示時にはそのカーブした部分で表示が歪む点は、文字などが表示されている場合に気になることもありますが、端まで文字をびっしり表示することはまずありませんし、実用上で大きな問題はないでしょう。

ディスプレーは2880×1440ドット表示対応の6型有機ELパネルを採用。Xperiaシリーズでの有機ELパネル採用はXperia XZ3が初だ

ディスプレーの側面付近は、本体の曲線に合わせてカーブしている

 有機ELパネルということもあって、発色の鮮やかさはさすがのひと言です。自己発光デバイスの有機ELでは、発色の鮮やかさはもちろん、締まった黒の表現など、コントラスト比の高さも大きな魅力ですが、Xperia XZ3では有機EL搭載TVのブラビアで培った高画質化技術を応用することで、発色性能が大きく高められているとのこと。

 確かに、色の微妙なグラデーションの再現はもちろんのこと、影となっているところも黒で潰れることなく、その中にも微妙なグラデーションや、その奥の物体もしっかり確認できます。このあたりはさすがといった印象です。

 ちなみに、同じ画像でXperia XZと比べてみたところ、Xperia XZ側で高画質化技術「X-Reality for mobile」を有効にした場合には、Xperia XZのほうもかなり鮮やかな発色で、Xperia XZ3にそんなに負けていないようにも感じます。

 しかし細かな部分を見ると、影の奥が黒で潰れてしまっていたりと、やはりXperia XZ3に及ばない点が確認できます。もともと表示品質は悪くなかったXperiaシリーズですが、Xperia XZ3ではそこにさらなる磨きがかかったことで、現役スマホの中でもトップクラスの表示品質が実現されたと言っていいでしょう。

Xperia XZ3では、有機ELパネルらしいメリハリがあり鮮やかな映像が楽しめる

有機EL搭載ブラビアで培った高画質化技術を応用し、滑らかなグラデーションや高コントラストな表示品質に昇華させている

Xperia XZとXperia XZ3で、同じ画像を同じ輝度設定(いずれも50%)に設定して表示させた。Xperia XZでは「X-Reality for mobile」を有効にした状態ということもあり、かなり鮮やかな表示と感じるが、細かい部分を見るとXperia XZ3のほうがコントラストやグラデーションの質に優れることが確認できた

ディスプレーの湾曲部分がややマイナス点

 ただし、ディスプレーに関して気になる点もあります。そのひとつが、四隅が丸く切り取られている点です。最近のスマートフォンでは、同じようにディスプレーの四隅が丸く切り取られたものが多くなっていますが、画像をディスプレーいっぱいに引き延ばして表示する場合など、四隅が丸くなる点がどうしても気になってしまいます。ちょっとしたことではありますが、できれば角は直角であってほしかったです。

 もうひとつは、ディスプレー側面付近がカーブしていることで、タッチの誤操作が発生する場合があるという点です。これは、まだ筆者が側面カーブの超狭額ベゼルスマホに慣れていないという点もあるかもしれませんが、手に持って利用している場合に、ふいに指がディスプレー側面付近に触れてしまい、意図しない操作になることが何度かありました。Xperia XZではなかったことなので多少戸惑っている部分ではありますが、本体の持ち方に徐々に慣れていけば解消するでしょう。

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