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日ハム・コンサ・レバンガ 北海道スポーツチーム×ITへの期待

北海道IT推進協会・人材育成委員会によるセッション「sports×IT」レポ

特集
北海道を最先端Techで開拓する「No Maps 2018」レポート

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ファンの生の声を広く集めて、改善へつなげていきたい

 最後の質問では、ICTを活用したファンとのコミュニケーションやフィードバッグ収集について、現在の取り組みや、今後の方針を聞いた。

森岡:「エンゲージメントを高めるためには、まずは実際に観戦しているファンの生の声を聞くことがとても大事だと考えている。メディアやネットで伝え聞く方法では、どうしてもバイアスがかかってしまう。次に、コールセンターの整備も必要。そのあとに、ほかのタッチポイントを増やすための取り組みも検討していきたい」

菅原:「コンサドーレは、コールセンターがなく、電話やメールでのお問い合わせがあれば、その都度、対応しているのが実情。いちばんの問題は、何らかの不満はもっていても声を上げない大多数の方からの意見がキャッチできないこと。少数の方の意見にばかり引っ張られがちなので、より多くの方の意見を取り入れて、改善につなげられる方法を思案している」

横田:「レバンガも球団としては手付かずの状態。ただし、リーグがデータベースを一元管理しているので、ファン全体の情報を吸い上げることはビッグデータの中で可能。各クラブに有益な情報を落としてもらい、その情報に紐づいて、我々がアクションを起こしていく、という形になるのではないか。クラブ単体としては、小さな球団なのでフロント社員が現場に立ち、お客さまと直接対話してリアルな生の声が聞けるのがメリット。そこで得られた会話から、マイナスな部分があれば事例として共有し、改善へつなげている」

 いずれの球団も、ファンエンゲージメントの向上やチームの強化へ、ICTをどのように役立てていくのかはまだ模索段階だという。参加したITベンチャーには、まずはスタジアムに足を運び、新しいアイデアを発見してほしいと訴え、No Mapsならではの距離感の近い議論が交わされた。

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