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デキるビジネスマンが生姜焼き弁当を10分で食べる理由

2018年10月24日 06時00分更新

文● 島野美穂(ダイヤモンド・オンライン

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朝イチに重要なミーティングや商談があると、1日のスタートとしてはいいが、昼休憩を挟んだ際に、集中力が切れてしまうということはないだろうか。午後のパフォーマンスを上げるための昼休憩にはコツがあるのだ。NASDAQに上場している外資系IT企業「ライブパーソン(LivePerson)」の日本法人代表として働く傍ら、多数のビジネス書籍を出版する金田博之氏に聞いた。(清談社 島野美穂)

昼休憩の時間は
「仕事以外」に宛てる

デキるビジネスマンは生姜焼き弁当を10分で食べる!?
デキるビジネスマンになるには、昼休憩の使い方が肝心!そのためには…… Photo:PIXTA

 金田氏の昼休憩は通常1時間。その時間はしっかり体を休め、かつ、気分転換をするために使っているという。デキるビジネスマンの昼休憩の使い方を具体的に聞いた。

「人間、同じことをずっと考えていると、思考が固定化してしまいます。仕事が大好きで、昼休憩中でも仕事がしたいという人もいるかもしれませんが、あえて別のことをすると、視野が広がるのでさらにいいアイデアが生まれます。結果的に仕事の幅が広がるわけですから、ぜひ新しいことにトライしてみてほしいです」

 昼休憩の間は、仕事とはまったく関係のない自分の趣味や、興味のあることに時間を使ってみてほしいと金田氏。もし大した趣味がないというのであれば、それを探す時間に使ってもいいくらいだという。

「ランチミーティングをして昼休憩そのものを仕事に変えてもいいですし、他業種の人たちとランチ会をして、情報交換をすることもできます。無理に予定を詰め込むのが苦手であれば、人と会うのは夜に限定するのもアリだと思います。仕事が終わったあとの夕方から夜にかけては、昼とはまた違ったアプローチ方法ができるので、自分のスタイルに合った方を選んでください」

 人と会うのはおっくうだし、発信するのも疲れる。そんなことよりも、食べることが何よりの幸せだというのであれば、自分が好きなものを時間いっぱい味わう時間にしたっていい。いずれにせよ、仕事がデキる人たちは、ダラダラと無為に昼休憩を終わらせることはないのは確かなようだ。

「午後の仕事を気持ちよくスタートさせるために、自分でコントロールしようという気持ちが必要です。あらかじめ、『今日はこんなことをしてみよう』と、昼休憩の間にできることを考えておくといいと思います」

仕事がデキる人はみんな早食い?
昼食は10分で食べ終わる

 昼休憩の時間を有意義に使うためには、当然そのための時間を捻出することが必要になる。金田氏独自の分析によると「仕事がデキる人は、早食いが多い」という。

「例えば私の周りの仕事がデキる人たちは、昼食に充てる時間は、大体10分~20分程度です。買ってきたお弁当を、結構な勢いで食べ切ります。あくまで私の身近な人たちに限った話ではありますが、仕事がデキる人はどうも意図的に早食いをしている人が多い。一方、朝食や夕食はゆっくり食べる。それはやはり、そのあとの時間を重視しているためです」

 根拠はないが、元マッキンゼー社員がハイスピードで昼食を終えるのを見た際に、「仕事がデキる=早食い」であることを確信したという。さらに、男女の差もあまり感じられないという。

 金田氏の昼食メニューは日によってまちまちだが、ここぞというときに食べるのは決まって生姜焼きだそうだ。

「豚肉の栄養価は非常に高く、スタミナ食材としてよく知られています。午後をフルパワーで乗り切るために、意図的に生姜焼きを選ぶことは多いです。大抵、キャベツが添え物として入っているので、野菜を一緒に取れるのもいいですよね」

 そのほか、おにぎりのときもあればサンドイッチで済ませるときもあるといいうが、「野菜が入っているメニューを選びがち」とのことだ。

人間は仕事ばかりしていると
思考が固定化してしまう

 昼休憩はできるだけ有効に使いたいものだが、とはいえ「絶対に◯◯をする!」とルーティーンにする必要はまったくないという。

金田博之(かねだ・ひろゆき)/1975年山口県下関市生まれ。大学卒業後、グローバルに展開する外資系大手ソフトウェア企業SAPに入社。以来、入社1年目で社長賞受賞、29歳で副社長補佐、30歳で部長に着任、35歳で本部長に昇格。世界全社10万人のなかのハイパフォーマンス(上位2%) を挙げた人物に7年連続で選抜される。2007年、INSEAD大学でエグゼクティブMBAを卒業。現在はNASDAQに上場している外資系IT企業「ライブパーソン(LivePerson)」の日本法人代表として働く傍ら、勉強会を定期的に開催し、参加者は累計1000人を超える。現役のサラリーマンでありながら、これまで8冊の書籍を出版。プレジデント、ダイヤモンド、東洋経済、日経ビジネスアソシエなど各種メディア掲載実績多数。オフィシャルメルマガは2017年にまぐまぐ大賞を受賞。 メルマガ:金田博之のたった一冊のノートで出世する「一流のグローバル人材」への確実な道

「無理に昼休憩の時間までタスク管理することはないと思います。眠いときは寝てしまいましょう。とはいえ、部下が見ている前で堂々と突っ伏して寝るわけにもいかないですよね。そんなときは、PCを見るフリをして仮眠を取るのがコツです」

「一点集中して考え事をしているように寝ること」。そうすると、案外周りには気づかれないのだと金田氏。

 体の疲れを取って、気持ちをリフレッシュするという意味でも、仮眠が非常に有効だということは周知の通り。とはいえ、会社で昼寝をすることに抵抗感を持っている人はまだまだ多いのではないだろうか。人目が気になったり、やりかけの仕事に手をつけてしまうと、昼寝どころではない。

 しかし、デキるビジネスマンは、他人の目など気にすることなく、ただ素直に昼寝を実践している。それが午後のパフォーマンスを上げるということを知っているからだ。

「昼休憩の使い方をいくつか提案しましたが、おすすめはやはり、個人の活動をすることです。今や、会社員でも、自分の個性をどんどん発揮していい時代。私の場合は、この時間でメルマガを書いたり、ブログを書いたり、主に発信するための作業をするようにしています。それが私にとって気分転換にもなるし、楽しいことだからです。また、発信することによって、自分の思考を整理する時間にもなっているのだと思います」

 昼間の時間を制する者は午後からの仕事を制す。そして、セルフブランディングの絶好のチャンス。肝に銘じておこう。


※本記事はダイヤモンド・オンラインからの転載です。転載元はこちら

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