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6000円で超音波水耕栽培槽を自作してみた

2018年10月20日 12時00分更新

文● 四本淑三

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スマートコンセントで間欠動作

 アトマイザーの問題は耐久性の低さにある。連続稼働時間は10時間まで。それで寿命は3000時間しない。だからタイマーを使って適当に止めながら、間欠動作させる必要がある。

 アトマイザーを止めると水分供給が止まり、ミニチンの諸君が枯れてしまう可能性もある。が、短い時間なら容器の中に霧が残っているし、培地も簡単には乾かない。霧がなくなったら、根っこには空気でも吸ってもらえばいいんじゃないか。

 どうなるにせよアトマイザーが壊れたら、システムが成立しないので間欠動作は必須。どれくらい止めればアトマイザーに支障がなく、またミニチンも平気なのかという実験である。

 そのためにWi-Fi対応のスマートコンセントをAmazonで買った。これは税込2000円。

  「NANXIN スマートプラグ 日本語版Amazon AlexaGoogle HomeIFTTT対応 15A PSE/技適取得済み 日本仕様製品」というものなのだが、すでにAmazonでの取り扱いはない。もしあなたがやろうというなら、似たようなものはたくさんある。タイマー機能があればなんでもいい。

 このスマートコンセントは「Smart Life」というスマホアプリでタイマー設定する。ただし、24時間に設定できるオンオフのポイントは30個まで。おい、なにがスマートだ、アナログのタイマーの方がよほど使いやすいぞ(販売終了製品に鞭打つ行為)。

 これでは1時間動かしては1時間休む、みたいな使い方しかできない。ミニチン諸君のことを考えると、もっと細かくオンオフを繰り返したり、夜は止める時間を長くしたりしたかったのだが、これでミニチンが枯れたり、アトマイザーがギブアップしたりするようなことはないのだろうか?

 ともかく、これでシステムとしては、ひとまず完成した。ここまでかかった費用は、

・アトマイザー 2200円
・容器 551円
・スマートコンセント 2000円
・水耕栽培用ポット 1070円
・培地(パーライトとハイドロボール)216円

 合計 6037円。結構安上がりなのではないか。本当にミニチンが育つのかと言えば、実は自分でも驚くほど立派に育った。それは次回「育ててみた編」に続く。

四本 淑三(よつもと としみ)

北海道の建設会社で働く兼業テキストファイル製造業者。

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